10年間のブランクを感じさせない、元祖“原宿ガール”グウェン・ステファニーによる色彩豊かな3rdアルバム(Album Review)

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10年間のブランクを感じさせない、元祖“原宿ガール”グウェン・ステファニーによる色彩豊かな3rdアルバム(Album Review)

 グウェン・ステファニーの3rdアルバム『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』が、3月18日に世界同時リリースされる。2006年の『スウィート・エスケイプ』以来、およそ9年ぶりとなるオリジナル・アルバムで、ファンにとっても「ようやく」といったところだろう。気づけば、グウェンも46歳。年齢もそうだが、前作から10年も経過した今、アルバムにはどういった変化がみられるのだろうか。

 2015年10月にリリースされた先行シングル「ユースド・トゥ・ラヴ・ユー」では、かつてのポップなグウェンは影を潜め、ナチュラル・メイクの「素」の顔がアップに映し出されたビデオに、ミッド・テンポのメロウ・チューンという、転身を図ったかのような印象を受けた。しかし、今年2月にリリースされた2ndシングル「メイク・ミー・ライク・ユー」では、「リッチ・ガール」(2004年)や「スウィート・エスケイプ」(2007年)に通ずる、あのポップ・サウンドが蘇り、10年前と変わらない事への安心感に浸れるアルバムだと実感した。もちろん、良い意味で。

 「メイク・ミー・ライク・ユー」のビデオでは、グウェンのトレードであるブロンド・ヘアとレッド・リップスティック、崩れ知らずのナイス・バディもお披露目し、ボーダーのワンピースから、和テイストの羽織もの、黒のタイツにレオタードと、モデル顔負けの衣装替えを繰り広げ、ダンスにローラースケートまで披露し、まったく年齢を感じさせない「現役感」をアピールした。間にいくつかのシングル曲のリリースがあったとはいえ、10年近くブランクがあるとは思えないクオリティだ。

 前作『スウィート・エスケイプ』のリリースからは、ノー・ダウトの復活、結婚、3人の息子を出産し、離婚、そして新たなラブ・ロマンス…と、公私ともに大忙しだった、グウェン・ステファニー。また、昨年はその交際相手である、ブレイク・シェルトンと共に審査員を務めた米版『ザ・ヴォイス』の出演もあり、若層にも知名度を広げたことで、本作にも注目が集まっている。

 かつてから親日家として公言しているグウェン。デビュー作『ラヴ.エンジェル.ミュージック.ベイビー』には、「原宿ガールズ」というタイトルもあり、「原宿ラバーズ」というブランドまで立ち上げているほどだ。当然、アメリカやUKのみならず、アジアのティーンエイジャーにも、未だ影響力は絶大だといえる。それが、ファッションのみならず、センス抜群のサウンドにもアリ、ということは、本作をお聴きいただければ解るだろう。

 そのアルバム『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』を引っさげ、Zeppダイバーシティ東京で来日公演が決定した。単独来日公演としては初ということで、さらにアルバムの発売日間近である3月16日をチョイスしているあたり、真の親日家ということが伺える。グウェン・ステファニーのカラフルでポップなサウンドが、2016年の春を彩る。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『ディス・イズ・ホワット・ザ・トゥルース・フィールズ・ライク』
グウェン・ステファニー
2016/3/18 RELEASE
2,500円(plus tax)
※解説・歌詞・対訳付 / ボーナス・トラック6曲収録(日本盤ボーナス・トラック1曲、日本&海外デラックス・エディション・ボーナス・トラック5曲)

◎公演情報
【MasterCard Priceless Japan
グウェン・ステファニー“プライスレス・パフォーマンス”コンサート】
日時:2016年3月16日(水) 17:30開場 19:00開演
会場:Zeppダイバーシティ東京
出演:グウェン・ステファニー
料金:前売り9,500円(税込/オールスタンディング)
INFO: http://www.priceless.com/japan

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