ガジェット通信

見たことのないものを見に行こう

ディアンジェロ・ファンも必聴!90年代サウンドを完璧に蘇生させたBJ・ザ・シカゴ・キッドの類い稀なるセンスと歌唱力にノックアウト (Album Review)

DATE:
  • ガジェット通信を≫

 シカゴ出身、2012年にインディーズから『パイナップル・ナウレイター』でデビューした、R&Bシンガー、BJ・ザ・シカゴ・キッド。注目を集めたのは遡ること10年前、カニエ・ウェストの「インポッシブル」にキーシャ・コールと共にクレジットされ、自身初のランクインを果たす。デビュー・アルバムのリリースから2年後の2014年には、スクールボーイQの「スタジオ」にメイン・ゲストとして参加し、ポップ38位、R&Bチャート10位まで上昇するヒットを記録した。

 それから2年の月日を経て、モータウンから念願のメジャー・デビュー・アルバム『イン・マイ・マインド』を、2016年2月19日に全米リリースしたばかり。鳴かず飛ばずだった時期を乗り越え、初のアルバム・チャートイン(43位)を果たした。万人受けするようなタイプではないが、“売れりゃいい”と使い捨て状態のシンガーが多発する中で、BJ・ザ・シカゴ・キッドの存在は、間違いなく“実力で勝負”するタイプだといえるだろう。歌の実力が如何なものかは、聴けば説明不要だ。

 ディアンジェロやマックスウェルといった、90年代を代表するネオ・ソウル・シンガーの影響をモロに受けていることが、本作を聴くとよくわかる。「エレミヤ」や「ウーマンズ・ワールド」あたり、まさにど真ん中直球という感じで、今っぽさを強調した先行シングル「チャーチ」よりも、こういった生楽器の質感を活かしたトラックのほうが、彼の良さをアプローチできると思う。今年の【グラミー賞】で最多11部門にノミネートされた、ケンドリック・ラマー率いる「ザ・ニュー・キューピッド」は、本作のハイライト。

 ケンドリック・ラマーの他には、チャンス・ザ・ラッパーやビッグ・クリットといった、次世代を担う新星ラッパー等が参加。プロデュースは、エミネムやアロー・ブラック等のヒットを手掛けたDJ・カリルや、ニッキー・ミナージュやジャスティン・ビーバーのTOP10ヒットを生み出した、ダ・インターンズが担当し、自身も全曲制作に携わっている。90年代サウンドを完璧に蘇生させたサウンドセンスも、正真正銘の実力派といえる要素のひとつだろう。

 本作を引っさげて、BJ・ザ・シカゴ・キッドが初来日する。6月11日にビルボードライブ大阪で、6月13日にはビルボードライブ大東京で、それぞれワンナイトとなるプレミアム・ステージを発表した。パートナーへ送る甘い空間の演出、そして独りじっくり堪能したい方にも、上品で艶やかな夜を届けてくれることは間違いない。昨年の【SUMMER SONIC】、そして3月末の横浜・大阪公演に参加できなかった、ディアンジェロ・ファンには、是非とも参加していただきたい。

Text: 本家 一成

◎リリース情報
『イン・マイ・マインド』
BJ・ザ・シカゴ・キッド
2016/02/19 RELEASE
輸入盤

◎来日公演情報
大阪 2016年6月11日(土) ビルボードライブ大阪
東京 2016年6月13日(月) ビルボードライブ東京
INFO: http://www.billboard-live.com

関連記事リンク(外部サイト)

話題の大型ソウル・シンガー、BJ・ザ・シカゴ・キッド 6月に初来日公演が決定
フェティ・ワップの影響で少年ファンが義眼の装着を止める
アカデミー裏でのチャリティ・イベントにジャネール・モネイら出席、15万ドル以上集める

Billboard JAPANの記事一覧をみる ▶
  • 誤字を発見した方はこちらからご連絡ください。
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちらから
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。

TOP