カレーのためだけじゃない！　便利スパイス「カレー粉」を賢く使いこなそう

本格カレーを作ろうと買ってきたはいいものの、その後すっかり存在を忘れてしまった…。そんな風にしてカレー粉の缶を戸棚の奥で眠らせている人、案外多いのでは？ もしそうならばもったいない！ カレー粉はカレー作りのためだけのものではありません。

そもそもカレー粉って何が入ってるの？

他のスパイスと違って、カレー粉は多種多様なスパイスやハーブをブレンドして作ったミクススパイス。ウコン、レッドペッパー、ターメリック、フェンネル、クミン、クローブ、シナモン、ナツメグなど、さまざまなスパイスを粉状にして調合したものが市販の「カレー粉」です。カレーといえばインドですが、カレー粉の発祥の地はイギリス。明治時代に日本に伝わったカレーライスも、イギリス式のカレー粉を使うタイプのものでした。

肉や魚の臭味を消してくれる

さまざまな香辛料が含まれているカレー粉には、肉や魚の血生臭さを消す効果があります。たとえば、お手軽なところではサバ味噌缶にふりかければ缶詰の臭味やクセが消えて、ぐっと食べやすい味わいに。また、レバーを炒めるときにカレー粉で調味すると臭味が消えてスパイシーな香りと辛みが加わります。ほかにも唐揚げやタンドリーチキン、ムニエルの下味に使うのもおすすめ。パンチの効いたスパイスの風味が、定番料理に変化をつけてくれます。

淡白な和食をスパイシーに

カレー粉は実は和食とも相性抜群。とくに、豆腐や野菜で作る副菜をカレー粉でアレンジするとより、いつもの淡白なおいしさとは一味違う、大人好みの新鮮な和食に仕上がります。たとえば、白和えにカレー粉を加えたり、大根おろしや納豆巻きにさっと一振りしたりするだけでも旨味は格段にアップ！ 醤油との相性もいいのでぜひお試しあれ。

実はどんな料理や食材ともマッチするカレー粉。戸棚の奥のカレー粉を引っ張り出してきて、今日から早速定番メニューをワンランクアップさせましょう！

参考文献：『調味料 オドロキの使いこなし術』 青木敦子 PHP／『スパイス完全ガイド最新版』 山と渓谷社

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