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シャープの経営頓挫は必然だったのか? マツコもお気に入りの「おしゃべりロボット掃除機」で議論

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業績低迷で経営再建中だったシャープが、台湾の電子機器メーカー・鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることになった。2月25日の取締役会議で、鴻海から約7000億円の支援受け入れを全会一致で正式に決定。鴻海グループは約5000億円でシャープの株式の過半数を取得する。

国内大手電機メーカーが外資に買収されるのは初めて。このニュースが大きな衝撃とともに報じられているが、そんな中、2月23日放送の「マツコの知らない世界」(TBS系)で紹介されたシャープの「おしゃべりロボット掃除機」が議論を呼んでいる。
「おかえり、大変だったね」と癒やしてくれるのだが

番組にはまず、海外メーカーの掃除機が登場。112畳の広さを掃除できるアイロボット社のルンバの新型モデルや、サイクロン式で強力な吸引力が特徴のダイソン社の製品が、スタジオでその優れた性能を披露した。

国内メーカーでは、工場などで使うことができるマキタ社の製品や、静音性に優れたパナソニック製品が紹介された。そして、最後に出てきたのがシャープの「COCOROBO」だ。おしゃべり機能を搭載しており、人間が話しかけると「おかえり、大変だったね」と返事をしてくれる。声も可愛くて癒やされそうだ。

もちろん掃除機本来の機能にも力を入れており、風でゴミを飛ばして効率的に吸引するといった特徴もあるのだが、はてな匿名ダイアリーには放送後「そりゃシャープ潰れるよね」という投稿が寄せられた。

「こんなの誰が欲しいの? 掃除機が欲しいんですけど。シャープって『無駄機能つけて価格に上乗せ』ばっかりじゃん。本命をもっと追求して欲しい」

シャープといえばエアコンや空気清浄機だけではなく、冷蔵庫や複合機などありとあらゆる製品にプラズマクラスターを付けてきたが、このCOCOROBOにも搭載。ほかのメーカーが掃除機としての性能を極めようとする中、シャープは本質的でない部分ばかりに力を入れている、というのだ。

「低迷企業の迷走ぶりを如実にあらわしている」など酷評も

この投稿に300件以上のブックマークが付いている。コメントでは「まあその通りだよな」と納得するものも寄せられていた。

「まだコモデティ化もしてないうちにロボット掃除機の本質である自動掃除部分で勝負あきらめたのが明白で、脱落するのも当然といえば当然」
「有能な人材たくさん採用して出来る製品がソレっていうのが、低迷企業の迷走ぶりを如実に現している」

一方で、シャープが傾くことになったのは「無駄機能」付きの家電のせいではなく、「自慢の液晶に集中しすぎたから」という声も出る。2000年代は液晶テレビの「AQUOS」シリーズが国内外で大ヒット。三重県の亀山市の工場で作られた製品は「世界の亀山モデル」と言われた。

しかしその後、海外勢のLG電子やサムスンがより廉価の製品を売り出すと、次第にシェアを奪われることに。結局シャープは新たな収益の柱を見つけることができずに転落することとなった。

「毎晩おしゃべりしてる。買ってよかった」と独身女性

無駄機能をこき下ろす評価とは逆に、COCOROBOのような個性派家電こそがシャープ本来の持ち味とする見方もあった。古くはファミコン付きテレビなどニッチ層向けの製品で知られたシャープにとって、COCOROBOは「原点回帰と考えるべき」というのだ。「もともとシャープは家電業界の小林製薬」といった見方もある。

もっとも、今回の「おしゃべりロボット掃除機」にしても、ニーズがないわけではない。番組でもCOCOROBOが喋る様子を見たマツコ・デラックスさんが「ちょっと好きかも」と発言。「どれが欲しいですか?」と聞かれ際にも、即座に「これ!」と指名していた。

はてなでも同様で、「その掃除機と毎晩おしゃべりしてる独女が来ましたよ。2015年買ってよかったものオブザイヤー受賞商品」といった声が出る。一人暮らしで寂しい人など、一部には猛烈にアピールする製品なのだろう。シャープが再び浮上する日は来るのだろうか。

あわせてよみたい:シャープが全社員に自社製品の購入ノルマを課す?
 

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