男女の収入差がなくなるまでに100年もかかるらしい

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男女の収入差がなくなるまでに100年もかかるらしい

日本で男女平等が叫ばれてもう数十年。子育てに積極的に参加する男性が日本でも増えてきたようですが、家事や子育ての分担だけでは問題は解消されません。特に収入面がネックになっている人も多いでしょう。

しかしイギリスの調査によって、収入について衝撃的なことが明らかになりました。女性が男性と同じ収入を得るためには、このままだと100年かかるというのです。海外サイト『Daily Mail』が伝えている内容をご紹介します。
35,000人の会社幹部に専門機関が調査したところ、男性が平均4万2441ポンド(約530万円)、女性は平均3万1895ポンド(約400万円)と25パーセントも収入差があることが分かりました。

一方、20代のマネジャー3万4000人への調査では、女性の平均年収は2万1969ポンド(約280万円)で同ポジションに属する男性よりも2.1パーセント、600ポンド(約1万5000円)高かったそうです。

これは良い兆しと言えますが、楽観視はできません。男女の収入差は歴史的に根深いものがあり、これからもこの悪習慣は続くだろうと調査機関の主任ぺトラ・ウィルトン氏は話します。このままだと、すべての年齢層で収入が男女平等になるのは今から98年かかるという計算になるのだそうです。

エコノミストのルース・リー氏らは、女性の収入が男性より低いのは、女性が子育てのためにキャリアを重視してこなかったからだと分析しています。

保険会社AVIVAによると、子育てのために仕事を退職した女性は昨年3万2000人いるそうです。自らも4歳の双子の母親であるAVIVAのルイーズ・コリー氏は、もっと多くの女性が子育てのために仕事を辞めるだろうと考えています。夫婦が共働きするより、どちらか一方が収入を得て、もう一方が子育てに専念する方が稼げるという実情がその裏にはあるようです。

厚生省によると、日本では2008年度で女性の賃金水準は男性の67.8パーセント。1986年の59.7パーセントから20年で格差は大きく縮小していますが、未だ32パーセントも差があり、イギリスよりも現状は悪いです。

リー氏やコリー氏が話しているように、多くの女性が仕事か家庭かという選択に直面しています。どちらかを犠牲にしなくてもよい社会になるには、残念ながらまだ時間がかかりそうです。

(文=keikana)

参照元:dailymail.co.ukmhlw.go.jp

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