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スッキリ暮らす[1] 1年半かけて汚部屋を卒業、池田暁子さん

スッキリ暮らす [1] 池田暁子さん物の要・不要を見極めて汚部屋をスッキリ化

連載第1回目にスッキリライフのお話をお聞きするのは、イラストレーターの池田暁子(きょうこ)さん。日常生活に支障を来すほど家中に物があふれていたという「汚部屋」暮らしを改め、物の要・不要を見つめ直すこと、物の定位置を決めることで、「どこに何があるか謎」な暮らしを脱し、「必要な物がすぐに取り出せる」スッキリライフを手に入れました。そこにたどり着くまでにどんな経緯があったのか、意識の変遷をうかがいました。【連載】モノを減らしてスッキリ暮らす
「2016年こそはスッキリした家で暮らしたい!」「4月の新生活に向けて片づけよう!」——年末や年頭に、そう心に期した人は多いのではないでしょうか? 家がスッキリしない最大の原因は『物が部屋の広さに対して必要以上に多いこと』。自分の物の適正量を知って、余分な物を手放せばよいのですが、「もったいないから捨てられない」となかなか実践が進まないのも実情です。そこでこの連載では、スッキリライフを送っている方々に、物の所有欲から解放された心の変遷や処分の実践方法についてうかがいます。物を減らして「今年こそ!」を実現させましょう。「必要な物がすぐに取り出せないと、好ましくないことが起こります」

著書『片づけられない女のための こんどこそ!片づける技術』(2007年発行)で、ご自身の汚部屋改善記をエッセイ漫画として綴ったイラストレーターの池田暁子さん。同書は翌年に発行した『必要なものがスグに!とり出せる整理術!』とともにロングセラーとなっています。

『片づける技術』以前の池田さんの家は、上のイラストにあるように、衣類、書類、生活雑貨、趣味の物が山のように積まれ、どこに何があるか把握できない状態でした。物の置き場所=定位置がなく、必要な物がどこにあるのか探すのに一日かかってしまったり、持っていることを忘れて新たに買ってしまったりということが何度もあったそうです。お財布や携帯電話など毎日使うものまで置き場所が決まっていなかったため、出かける際には、物を探すことから始めなくてはなりませんでした。

「必要な物がすぐに取り出せないと、好ましくないことが起こります。機会を逃したり(例えば、手紙の返事をすぐ出せないとか、パスワードが見つからないとか)、探し物で時間を無駄にしたり、探索に時間や気力を奪われて意欲が削がれたり、その結果、しようとしたことができないので、気分が落ち込んだり……」と、まさに負のスパイラル状態。仕事や対人関係にまでその悪影響が及んでしまっていました。

著書の中でも、「どうしてこんなに散らかるのか、さっぱりわからない。私、どうして片づけられないの?」と当時の自分を描いています。「物が見つからなくて1日何十回も立ち往生、できるはずのことの半分もできていない、不便な散らかり地獄」と振り返っています。

池田さんの部屋が片づかない一番の原因は、部屋や収納の容量に比べて物の量が多いこと。物の量が多くてもきちんとどこに何があるか把握できているのなら、前述のような負のスパイラルに陥ることはないのですが、池田さんの場合、物の量が多い上に、使いやすい場所に物を収納するという整理術も苦手だったそうで、棚をどんどん増やすことで収納量を確保するという間違った方向に向かっていました(一時期は26m2の部屋に23個もの棚が……)。

「実は私、自分の持ち物はとにかくずっと持っておくことが当たり前だと思っていました。子ども時代はそれでもよかったのですが、大人になって一人暮らしをして何年かたつと、部屋が物に占領されて身動きが取れなくなって……。そうなって初めて、『使っていない物は処分していかないと大変なことになる!』と分かったんです」「不要な物を選ぶことより、今使っている物を選ぶほうが簡単」

そんな「物の壁」にぶち当たったとき、池田さんは1冊の本に出合いました。2003年発行の『「捨てる!」技術』(辰巳渚氏著)です。「この本を読んで、物って捨てていいんだ!と気づきました。音楽界にビートルズが登場したのと同じくらい(笑)、私にとっては大きな出合いでした」

それから、物を減らす長い旅路に出発した池田さん。「とにかく物の量が多かったので、道のりは長かったですね。汚部屋の”床が見える”状態になるまで半年、そこから必要な物がすぐに取り出せるようになるまで、さらに1年。汚部屋時代は3,4日休みがあれば片づけられるのにと思っていましたが、甘かったです」

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