すごい共演!伊藤若冲、横山大観などの縁起物だらけの展覧会「ゆかいな若冲・めでたい大観」
――新しい年の始まりにはHAPPYな気持ちになりたい!
そんな皆さんにお勧めの展覧会があります。東京都渋谷区・山種美術館で開催中の「【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ― HAPPYな日本美術 ―」です。
伊藤若冲は、江戸時代中期の京で活躍した絵師です。発想豊かでユニークな若冲の作風は現代的で、「奇想」という言葉でも語られます。現代アーティスト・村上隆氏も若冲を高く評価。六本木・森美術館で開催中の「村上隆の五百羅漢図展」に展示されている《五百羅漢図》にも若冲のモチーフを取り入れました。若冲は今世紀に入ってブームを巻き起こし、今や世界中で注目の的となっています。
「ゆかいな若冲・めでたい大観」では、若冲の作品を中心に、横山大観や歌川国芳、河鍋暁斎など、日本を代表する絵師たちの「おめでたい」作品の数々を展示。来場者が幸せな気持ちになれる招福展覧会です。
フグとカエルの相撲勝負
2016年1月8日、「ゆかいな若冲・めでたい大観」のプレス内覧会が開催されました。
冒頭では、山種美術館顧問・明治学院大学教授の山下裕二氏による作品解説がありました。
「今回は難しい学術的なテーマではありません。どうぞ肩の力を抜いて一点一点を楽しんでいただければと思います」
山下氏の言葉に胸を膨らませつつ、私は早速展示室へ。そこで最初に見たのは――
伊藤若冲《河豚と蛙の相撲図》18世紀(江戸時代) 紙本・墨画
フグとカエルが相撲を取っている!?
こちらは、伊藤若冲《河豚と蛙の相撲図》です。毒を持っている生きもの同士が、毒を使わずに相撲で力比べ。どちらが勝つのでしょうか?――と考えながら、私は思わずクスッとしてしまいました。
初っ端からユーモラスな若冲の作品と出会えて、ますます期待が大きくなります。「ゆかいな若冲・めでたい大観」では、どんな出会いがあるのでしょうか?
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