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「原発よりも電磁波のほうが怖い」 孫正義×堀義人 対談全文書き起こし(3)

孫正義氏

 ソフトバンクの孫正義社長のツイートがきっかけとなって実現した「『孫正義×堀義人』トコトン議論 ~日本のエネルギー政策を考える~」。2011年8月5日に行われたこの公開討論は、グロービス代表の堀義人氏と孫氏それぞれのプレゼンののち、フリーディスカッションに入った。「原子力村」と呼ばれる限られた社会の中で専門家の議論がなされた結果、今日の原発が作り上げられていったことを批判する孫氏に対し、堀氏は「電磁波のほうが怖いです。本当に怖いです」と、孫氏率いるソフトバンクの事業でもある携帯電話から発せられる電磁波の危険性を指摘した。

・番組を視聴する – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv58739430?po=news&ref=news#1:02:18

 以下、孫氏と堀氏のやりとりを全文、書き起こして紹介する。

「”脱原発”ではなく”原発ミニマム”論者」 孫正義×堀義人 対談全文書き起こし(2)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw97043

■自然界にある自然放射線はどれくらい?

孫正義(以下、孫): 4月に福島の学校がほとんど再開した。そもそもそれって僕は正しいのかということをまず疑っていて。そもそも20ミリ(以下、「シーベルト」を省略)、大人の原発の作業員の方への閾値(しきいち)が年間20ミリ。世界的には原発作業員の方々が、確か僕の記憶では年間20ミリを上限として作業している。そういう中で、大人が20ミリ、これは緊急事態だから一時的にはしょうがないのかもしれない。僕はその20ミリでも分からないけども。少なくとも子供にまで20ミリのままでいいのかということについては、今日現在もまだ非常に疑問がある。分からない。僕は専門家じゃないから。だけど、さっき堀さんは100ミリでも健康被害の事例がないと。

堀義人氏

堀義人(以下、堀): 100ミリ未満ですね。

: 100ミリ未満でも健康被害の事例がない、分からないと仰ってますが。それは事例がないと言ってるだけで、要するに分からないと言ってるにすぎなくて、20ミリでも非常に危険だという専門家の方も沢山いて、これはいろんな説があるんだろう。いろんな説がある時に、さてどっちを取るか。きっと大丈夫そうだからいいんじゃないかという説でいくか。いろんな説がある中で、取り返しのつかない、つまり健康というのは一旦やばいとなって、あとから「しまった」と、取り返しのつくものと、取り返しのつかないものがあって。我が子が「やっぱり100ミリじゃやばかった」、「20ミリでもやばかった」ということが我が子が大人になってからそんな害が出てきた(としたら)、親としては泣くに泣けない、死ぬに死に切れない、血の涙が出るんじゃないか、僕は自分の子供がそうなったら。・・・というぐらい、僕は取り返しのつく範囲のものは賭けをしてもいい。いろんな事故でいろんなことを学びました。

 他の事例で仰ってましたが、いろんなことの事故でいろんなことを学んで、これから学習してちょっとずつ良くなりましたということで済ませる問題と、取り返しのつかない事故を起こしてしまうかもしれない。今回の福島(の原発事故)だって、まだ不幸中の幸いレベルで僕は収まってよかったなと思ってるぐらいで、これがあと一歩間違えると、溶融物がメルトダウン・・・メルトダウンも最初していないんじゃないかとずっと政府は人も言ってましたが、結局メルトダウンしてた。メルトスルーまでしてるんじゃないかというのが最近の説ですが。どろどろに溶けたヤツがどーんと爆発して、300キロ400キロ飛んできてたとしたら、今頃我々はこの部屋でこんな話をしていられるのかというぐらいの状況があると僕は思います。

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