日本が誇る携行食「おにぎり」「おむすび」のルーツと違いは!?

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ご飯をギュッっと握って海苔を巻いた食べ物には、ご存知のように「おにぎり」と「おむすび」という2つの呼び方があります。同じ食べ物を表す言葉ですが、その由来は異なり、「おにぎり」は動作、「おむすび」は神様の名前が起源になっています。

日本人と「おにぎり」「おむすび」の歴史は古く、石川県の杉谷チャバタケ遺跡からは炭化した米粒の塊が出土しています。これは弥生時代に蒸して固めたもち米の化石で、日本最古の「おにぎり」「おむすび」とされています。

奈良時代の文献『常陸国風土記』には、「握飯(にぎりいい)』という語句が登場。その名の通り、ご飯を握る動作に由来していて、これが「おにぎり」に転じました。「おむすび」の語源となったのは『古事記』に登場する「産巣日神(むすびのかみ)』という神様。この神様が宿った米粒を食べれば五穀豊穣にめぐまれるとされ、やがて握ったご飯を「おむすび」と呼ぶようになりました。また、「おむすび」は「おにぎり」の女房詞として宮中の女官などに使われていたようです。

ご飯を握った食べ物は、平安時代に貴族の下働きをする者へ出す食事や旅人の携行食、戦乱の世の陣中食として用いられるようになり、これを「屯食」と呼んでいました。江戸中期には一般に普及し始めた海苔を巻くようになって「にぎりめし」という呼び方が定着していったのです。

現在、全国的には「おにぎり」という呼び方が主流になっており、「おむすび」は関東~東海道、北陸、中国地方などで使われることが多いようです。皆さんが住んでいる地域では、「おにぎり」と「おむすび」、どちらの呼び方を使っていますか?

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