ノロウイルス猛威 感染性胃腸炎 33都道府県で前週より患者数増加

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20150106

国立感染症研究所は1月5日、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が3週間連続で増加したことを明確にしました。

ノロウイルスに感染した際の特徴は嘔吐と下痢が起こり、年配の方は衰弱が激しいことが特徴です。牡蠣などの二枚貝の生食によって感染することもあるとされていますが、もっとも多いのは、感染した方との接触や飛沫物に触れることです。

ノロウイルスは、患者の嘔吐物や便などから感染するウイルスです。一般的に行われるアルコール消毒では効果が薄く、85度以上の熱湯で2秒以上加熱するか、塩素系漂白剤を薄めたものなどでなければ、ウイルスが死滅することがありません。
そのため、家庭生活の中では消毒が難しく、感染が広がりやすくなりやすいといわれています。

国立感染症研究所の報告によると、昨年12月14日から20日までの間での、全国3000箇所の定点医療機関からノロウイルスに感染したと報告された患者さんは、前の週に比べて5パーセント増の10.67人となっています。

都道府県別でもっとも多いのが大分、次いで愛媛、東京、神奈川、三重、石川、富山、兵庫、岡山、埼玉、山形の順となっています。

先に述べたように、ノロウイルスは市販の消毒でウイルスを死滅させるのが難しいのが現状です。また、便や嘔吐物、その飛沫から感染しますので、手洗い、うがいを励行し、嘔吐物や便を処理する場合は、塩素系の漂白剤を利用して消毒を行うなどの留意が必要です。

※画像は国立感染症研究所ホームページより引用 http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/2082-disease-based/na/norovirus/idsc/iasr-noro/5701-iasr-noro-150529.html

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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