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注文と建売の間? ちょうどいい自由度「スケルトンハウス」の魅力

注文と建売の間のちょうどいい自由度 「スケルトンハウス」とは

神奈川県・三浦半島にある葉山の絶景を見渡せる高台に建つ「スケルトンハウス」。渡部辰徳さん(34歳)、玲子さん(32歳)夫妻は「自然を楽しめるこの土地の環境と、未完成で余白のあるこの家の両方にとても満足しています」と微笑む。お手製のベッドを置き寝室として利用している2階リビングは、間仕切りのない一室の伸びやかな空間だ。掃き出しの大きな窓と、木製のバルコニーを介して、眼下には緑豊かな谷とその先には山並みのパノラマが広がる。視界に家や建物はほとんど見えないこともあり、カーテンは、あえて吊していない。「休日で今朝は寝ててもよかったんですが、差し込む日差しが暑くて起きてしまいました」と辰徳さん。訪れたのは初冬だったが、快適な暮らしぶりがうかがえる。

【画像1】スケルトンハウスは、シンプルな箱形とすることで、強度や低廉なコストを実現している。外壁はレッドシダー(写真撮影:エンジョイワークス)

【画像1】スケルトンハウスは、シンプルな箱形とすることで、強度や低廉なコストを実現している。外壁はレッドシダー(写真撮影:エンジョイワークス)

【画像2】渡部邸は、葉山町の山間部の絶景の地に建っている。土地もエンジョイワークスの仲介で購入(写真撮影:エンジョイワークス)

【画像2】渡部邸は、葉山町の山間部の絶景の地に建っている。土地もエンジョイワークスの仲介で購入(写真撮影:エンジョイワークス)

【画像3】南向きの2階バルコニーにて。左から渡部玲子さんと辰徳さん(写真撮影:村島正彦)

【画像3】南向きの2階バルコニーにて。左から渡部玲子さんと辰徳さん(写真撮影:村島正彦)骨格と内装を分けることで、「長持ち」と「自分らしく」を実現

「スケルトンハウス」を企画・展開するのは、鎌倉市で不動産業を営む(株)エンジョイワークスだ。不動産仲介業のみならず、シェアハウスやシェアオフィス、リノベーションなど不動産のトータルプロデュースを行う。
鎌倉、逗子、葉山など湘南地域に暮らす、または移住を考えている顧客が多い中、彼らのライフスタイルに合った新しい住宅を提供したいと考え、建築士を迎え入れ一級建築士事務所としての仕事も引き受けることとした。そのひとつとして提案するのが「スケルトンハウス」だ。

コンセプトとして掲げたのは「家づくりをジブンゴトにする宣言」だという。同社設計部長の濱口智明さんは「住まい手自身が家づくりに参加することで、自分らしく、そしてひいては長く愛される家にしたいと考えました」と語る。これを実現するために、骨格(スケルトン)と内装(インフィル)を分けて構成する「スケルトンハウス」を企画した。

構造、外壁、窓、屋根、全館空調設備、家の骨格となる部分はスケルトンとし、内装や水まわり設備、仕上げや照明などはインフィルと位置づける。

【画像4】建物をスケルトンとインフィルに分けることで、多様な間取りや自由な内装を実現(資料提供:エンジョイワークス)

【画像4】建物をスケルトンとインフィルに分けることで、多様な間取りや自由な内装を実現(資料提供:エンジョイワークス)

スケルトンのままでは、内部はほとんど柱も壁もない空間だ。住まい手の家族構成や希望によって間取りはフレキシブルに対応できるという。建物はシンプルなボックス型とすることで、合理性と低廉なコストを実現した。ただし、基礎を含め建物を包み込む断熱や複層ガラスの採用、高効率の全館空調を基本とするなど、住宅としての高い基本性能は確保した。

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