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マンガ『賭博破戒録カイジ』に学ぶ、つい自分に甘くなってしまいそうな時に思い出したい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた

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©福本伸行 / 講談社

突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?

普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー

今回は、ギャンブルの世界を描いて人気を博したマンガ『賭博破戒録カイジ』(©福本伸行 / 講談社)より、つい自分に甘くなってしまいそうな時に思い出したい言葉をご紹介します。

「明日から頑張ろう」の明日は永遠にやってこない

勉強、貯金、ダイエット―――。

何かの目的を達成するために、大なり小なり我慢をして乗り越えなければいけないときというのは存在します。でも我慢しようと頑張っている自分の耳元で、「明日からがんばればいいよ」という悪魔のささやきが聞こえてきたことはありませんか?人の心は弱いもの。一度のその言葉に耳を傾けてしまうと、明日が来週になり、来月になり、いつまでたっても目的が達成できなくなる、なんていうこともあるのではないでしょうか。

そんな、つい自分に甘くなってしまうそうな時に思い出したい1フレーズがこちら!

“今日をがんばり始めた者にのみ、明日が来るんだよ”

©福本伸行 / 講談社

多額の借金で首が回らなくなったカイジは、金貸しの組織によってとある場所に連れ去られてしまいます。そこは、地中の底にある強制労働施設。カイジが借金を返すためには、劣悪な環境にあるその強制労働施設で、15年も働かなければいけなくなってしまったのです。

何とか脱走できないものかと頭を巡らせますが、セキュリティ状況から考えると現実的ではありません。ただ、唯一そのチャンスを手にすることができるとすれば、強制労働者のモチベーション向上のために設けられた勤労奨励オプションのひとつ、「1日外出券」を手にすることでした。

1日外出券は購入することができるのですが、その金額は50万ペリカ(施設内の独自通貨)。カイジが得ることができる給料は1ヶ月で9万1,000ペリカなので、6ヶ月溜め続ければ購入できる金額です。

労働後にやってくる販売ワゴンで、ビールやつまみを購入する他の労働者を「欲に流れて夢も追えないのか!?」と軽蔑しながら、カイジは6ヶ月で外出券分の貯金をすることを心に決めます。そして視界に入ったビールに心惹かれながらも、何とか我慢をするのです。

しかし、そんなカイジにやさしく声をかけたのが、カイジが所属する班の班長でした。

自分も最初は外出券のために頑張っていたんだと、カイジの気持ちに共感する一方で、「無理は続かない、自分を適度に許すことが長続きのコツさ!」と、初給料の祝いを兼ねて、カイジにビールをプレゼントします。

過酷な労働の後に渡された、1か月ぶりに飲むキンキンに冷えたビール。それを飲み干したカイジは、そのあまりの美味しさに、徐々に我慢がきかなくなってきます。

1ヶ月で9万ペリカなら、6ヶ月で54万ペリカ。つまり4万ペリカ分は余裕があるんだ、と計算をし始め、初給料をもらったその日は特別な日だからと、自分を納得させるための理由を探し出します。

ついに我慢ができなくなったカイジは、売店でビールを購入してしまいます。さらに、自分へのご褒美は小出しにしてはダメだ、贅沢する時はきっちり贅沢した方が次の節制の励みになる、という班長の言葉に惑わされ、気づいたらおつまみなどで4万ペリカも使ってしまうのでした。

そんなカイジを遠巻きに見ながら班長はつぶやきます。

食べ終わったら、奴はとりあえず満足してこう考えるだろう。

『明日からがんばろう』『明日から節制だ』と。

が、その考えがまるでダメ。

『明日からがんばろう』という発想からは、どんな芽も吹きはしない。

(中略)

明日からがんばるんじゃない。今日、今日だけがんばるんだ!

今日をがんばった者、今日をがんばり始めた者にのみ、明日が来るんだよ!」

©福本伸行 / 講談社

一度自分に甘くすると、歯止めが効かなくなる

班長の思惑通りにお金を使い過ぎてしまったカイジは、次の日ひどく反省をします。そして改めて計画を練り直し、当初の6ヶ月で50万貯める、というプランを7ヶ月で貯めるプランへと変更するのです。

しかし、そんな計画修正も、結局は苦しさから逃げるだけのもの。容易く決意を翻してしまうと反省も希薄になり、7ヶ月にした分余裕ができたから少しは使ってもいいか、という発想になってしまいます。

結果カイジは、2日連続で貴重な給料を散財してしまうという、当初の決意とは真逆の行動をしてしまうのです。

「一度だけ」の気の緩みを、いかに我慢できるかが目的達成への分岐点

大事な目的・目標を達成するために何かを我慢しなければいけないとき、人はつい「一度だけなら」と考えてしまいがちです。しかし、カイジの例を見ればわかる通り、その「一度」が命取りとなり、どんどん自分に甘くなっていってしまうのです。

「明日から」ではなく「まず今日を何とか我慢しきる」。何かを決心したのなら、行動に移すまでは早ければ早いほどよいのです。

しかし元来人は自分に甘くなってしまいがち。気を付けなければいけないのは、甘くなってもいい理由を探し、自分自身に言い聞かせ始めたときです。そういうときは冷静でいるつもりであっても、無意識のうちに自分に甘くする方向へ向かっているもの。

「●●だから、今日はよしとしてもいいのでは」なんていう考えが浮かんで来たら、なるべく早く振り切ることが大切です。

このカイジの気持ち、考えは、多くの人が一度は体験しているのではないでしょうか。

さまざまな魅力にあふれている日々の生活の中で、自分に厳しくあり続けるというのは、なかなか難しいことです。しかしだからこそ、それを乗り越えれば、他の人がそうそう手にできない何かを掴むことができるのだとも思います。

何かをがんばろうと決心したのなら、そのスタートは常に「今日」から。その意識と行動こそが、目的の達成に何より大切なことだと心に刻みましょう。

>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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