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【モノ・マガジンのデジカメ報告No.5】ワイドから超望遠までごっそり撮れるよ25倍ズーム! キャノン『パワーショットG3 X』

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モノ・マガジンのデジカメ報告No.5

本稿は1982年創刊モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス刊)好評デジカメ連載『写真家:織本知之のデジカメナウ』や『電子寫眞機戀愛(デンシシャシンキレンアイ)』を気まぐれに、順不同に、電脳スペース上に移植したものである。または、カメラ片手に世の森羅万象を記録せんと闊歩する電磁カメ戦士たちにおくるラブレターでもある。

写真家:織本知之の電子写真機恋愛『パワーショットG3 X』

ワイドから超望遠までごっそり撮れるよ25倍ズーム! キャノン『パワーショットG3 X』で幸せの青い鳥をお撮り!

先日、愛車が29万キロの大往生を迎えたオリモトです、こんにちは。

これまで5台ほど4WDオフロード車を乗り継ぎ、四駆あらずんばクルマにあらず、クルマは「駆動輪切替えレバー」と「クラクション」さえあればOKという姿勢を貫いていたのですが、この度盛大に日和ましてカワゆいFF車に乗り換え。

ハンドルの横に一輪挿しなんか付いちゃってこういうのも悪くないモノですな……と、たまには違う味を楽しむのも趣があってオーライかと。また、カメラもレンズ交換とゴッついペンタ部は絶対だ! 
なんて思っていた時期もありましたが、最近はそこまでこだわらなくてもいいかな、と。なんなら一体型ボディで気のおけない撮影を楽しむのもいいのではないか、と。

そう考えていた矢先、あったらいいなをキヤノンがカタチにしました。

25倍ズーム、1インチセンサー搭載。3代目J-SOULじゃなくて、16代目パワーショットG3 Xだ!

このPowerShot Gシリーズの16代目は超高倍率ズームレンズと防塵防滴ボディで、より逞しくなって登場しました。正直でかいス。

ただーし! 

約2020万画素1型CMOSセンサー、35ミリ判換算24ミリから600ミリの25倍ズームレンズは高倍率での収差を補正するためにさまざまなUDレンズ、Hi-UDレンズ、非球面レンズで武装し、手ブレ補正は新たに2群駆動にて3.5段分の効果を発揮。これで本体質量約690gは軽いものでありまするぞ。

手に取りますれば一眼レフのような重量バランスで、小ぶりながらしっかりと握れるグリップ部分がカメラホールドをより確かに。全体的にすっきりとしたカメラらしいデザインで必要な操作はすべて直感的に行えるボタン、ダイヤル配置となっており電源を入れてカメラを構えれば自然と背面モニターで撮影姿勢に入るようなレイアウト。

「最近のデジカメはファインダーまで断捨離しやがって、まるで中身を見ずに箪笥ごと捨てちまうようなもんだ、だいたいカメラっつうのはなあ……」とお嘆きの紳士のためにオプションの電子ビューファインダー「EVF-DC1」もご用意しました。目で映像を確認しオデコでカメラを支えつつ両手で掴んで引き寄せて構えるほうが手ブレに強いはずです。

それではG3 Xを撮影に連れ出してみましょう

まず撮影するまえに決めなくてはならない撮影モードですが、カメラ上部に独立したモードダイヤルがありますのでお好きなポジションでどうぞ。ユーザーのカスタム設定からマニュアル、プログラムオート、全自動モードと通常のスチールデジタルカメラの機能はすべて揃っております。

また右肩には非常に操作しやすい露出補正ダイヤルがあり、±3まで露出調整が瞬時に行えます。この調整機能が使い易いか否かによってカメラの立ち位置がわかります。このG3 Xは熱心なエントリーユーザーから真摯なハイアマチュア、機材に囚われない本質を見極めたプロカメラマンまで広く対応されるように設計されているようですな。ええ、プロ写真家が言うから間違いございませんことよ。

なお、背面の162万ドットのタッチパネルモニターはペロンと上に180度回転するので自撮りもOK、おっと馬鹿にすんなよこれはこれで楽しいですぞ。

プロでも難しい天体撮影モードも

メニュー画面は馴染みのEOSとほぼ同じで非常にわかりやすく扱いやすいモノになっております。

さらにユーザー思いのパワーショット開発部門は被写体を見失いがちな高倍率ズームの弱点をカバーする機能として「フレーミングアシスト」を搭載。超望遠で被写体を見失ったときにレンズ側面のボタンで一時的にズーム倍率を下げることで視野角を確保し再発見に努めよ、ようそろう。また、被写体を一定のサイズに保つように自動でズームイン・アウトを行う「オートズーム」機能も搭載。多機能はまだまだ続きます、「星空夜景」「星空軌跡」「星空インターバル動画」などの撮影モードを使うとコンデジでは難しかった天体撮影もOK。念のためいっておきますが、このへんの撮影はプロだって難しいから。

恥を忍んで言うと俺出来ないから天体撮影。

このようにまるで仕組みをほとんど説明できないけどとにかく凄いテクノロジーがみっちし詰まっておるのであります。さらにクリエイティブショットに各種クリエイティブフィルターなど機能盛りだくさん過ぎてとても全部紹介しきれないので詳しく知りたいひとは、買ってしまわれたほうがいっそ幸せ。

キヤノン
PowerShot G3 X

有効2020万画素1型センサー搭載
35ミリ判換算24-600㎜ F2.8-5.6ズームレンズ搭載
EOS 70Dレベルの防塵防滴構造採用(EVFは防塵防滴非対応)
162万ドット上下チルト式タッチパネル液晶モニター搭載

操作性は?


コンパクトカメラとしてみると大きいが、一眼レフと比べてみるとさして大きくはないボディの右側に集中して配置されたモードダイヤルに電子ダイヤル、そして間違えようのない露出補正ダイヤルが素晴らしく使いやすい。

このへんをシンプルにしすぎると、かえってなんだかよく分からなくなるときがあるので、これくらい個別の機能をダイヤルに割り振っておいてくれたほうが直感で扱える。

液晶モニターのタッチパネルのレスポンスも鋭く、最近のスマホに慣れた我がナマケ指でも滑らかに操作できたのはブラボー。フォーカスからシャッターまでお触りでOK。

ココに惚れた!


600ミリからさらにプログレッシブファインズームを使用しますとさらに倍、およそ1200ミリ相当の画角で撮影することが可能です。高速な処理性能を備えたDIGIC6の映像エンジンにより高解像低ノイズで解像感を保ったまま撮影することが可能なんですが、これだけアップで撮れると理屈抜きで楽しいです。バッテリーの残量さえ問題なければフィールドで望遠鏡の代わりにも使えると思います。

なんと言っても25倍で、ドン!


UDレンズに非球面レンズなど日本の光学技術の粋を13群18枚に収めるとまあこれくらいにはなるよなあ、という主張具合のズームレンズを装着。
ただし、レンズ交換式で24ミリから600ミリまでカバーして絞りをF2.8からF5.6に収めようとしたら到底このサイズでは収まらない。それに加え、3.5段分もの強力な光学手ブレ補正機構を組み込んであるのだから、それを思えばこの景色だけで通なら2杯は呑めますな。

さらにドン!!


夕日の写真を撮影した位置から望遠側600ミリで撮影すると昭和育ちなら『太陽にほえろ!』を思わずにいられない落日。レンズ交換無しでこのワイドレンジを撮影可能なのであるから堪らない。

オモシロすぎてワイド撮ったらとにかくズームアップ、望遠撮っちゃあズームワイドとレンズをいったりきたりさせるだけでいとおかし。山の端、いと近こうなりたるに。

こんな寫眞に戀をする

望遠側600ミリ作例


超望遠レンズの本領発揮なシーンです。被写体が小型の動物の場合、ちょっと遠いかなと思ったらもう大抵の望遠ズームでは遠すぎるのですが、このG3 Xならば600ミリが余裕で被写体と幸せを引き寄せます。

フィールドでの活躍を期待したいG3 Xならではの機能がパッキンと段合わせ構造による防塵防滴構造。小雨程度の荒天ならば撮影続行可。そして60pフルハイビジョン動画で高精細な望遠動画撮影も可能。つまり、お子さんの運動会などの記録にベストなカメラと言えましょう。

撮影データ
絞り:F8.0(オート)
シャッター速度:1/1250(オート)
撮影感度ISO:800
撮影モード:スポーツモード

広角側24ミリ


画面隅々までシャープな描写力といい、色彩の諧調といい、これまさにコンパクトデジカメとしては大型の1.0型CMOSセンサーとパワフルな映像エンジン、そして光学テクノロジーがぎっしり詰まった超高倍率ズームレンズのお陰サマなのであります。つい望遠側600ミリばかりに目が向かう25倍ズームですが、しっかりした描写力を持つ24ミリ側もぜひご活用ください。

撮影データ
絞り:F4.0(オート)
シャッター速度:1/800(オート)
撮影感度ISO:160
撮影モード:プログラムオート

写真と文/織本知之

日本写真家協会会員。第16回アニマ賞受賞。1972年千葉富津生まれ。
facebook:https://www.facebook.com/tomoyuki.orimoto[リンク]

燃費は3ナンバーに引けを取らず、トラックなど瞬くまに引き離され、砂上の楼閣のような走行安定性だった愛車のぽんこつジムニーでしたが、それでもやはり長年の愛着が……が、新しいクルマに乗り換えた瞬間……ま、オトコなんてそんなもんです。オトコなんてしゃぼん玉。
(モノ・マガジン2015年8月16日/9月2日合併号より)

モノ・マガジン詳細情報

モノ・マガジン2015年12月2日特集号
http://www.monoshop.co.jp/products/detail.php?product_id=4818[リンク]

【特集】キミの知らないアマゾン/【特集】カーライフUP! 2015→2016冬など

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記者:

1982年創刊のモノ情報誌のパイオニア。

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