Nexus 5X(LG-H791)開封の儀&ファーストインプレッション

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今週発売された Google の新しい Nexus スマートフォン「Nexus 5X」の国内モデル(LG-H791)を入手したので早速開封の儀を執り行います。Nexus 5X は Android 6.0 Marshmallow という新しい Android OS を搭載した Google ブランドのスマートフォン。製造は LG が行っています。2013 年に発売された「Nexus 5」の後継モデルとなります。国内では Google ストアで販売されていますが、キャリアだと、Y!mobile と NTT ドコモでも販売されています。価格は、16GB モデルが 59,300 円、32GB モデルが 63,400 円です。値段は家電量販店で販売されている安い SIM ロックフリー端末よりも高いのですが、Nexus 5X は全体でも中~上位のスペックを持っているので、価格的には妥当なところだと思います。私の入手した Nexus 5X はブラックカラーの「グラファイト」です。Nexus 5X にはほかにも、方ぃ後系の「クォーツ」やミント系の「アイス」もあります。

Nexus 5X の特徴として先ず挙げられるのは、Google が開発した Android 6.0 のリファレンスマシンであるという存在感です。また、新 OS へのアップデートが先行して提供されるので、メーカーモデルよりもいち早く新 OS や新機能を試すことができます。それでは開封していきましょう。Nexus 5X の同梱品は、Nexus 5X 本体(バッテリー内蔵)、USB Type-C の USB ケーブル、電源アダプタ、SIM カードイジェクト用のピン、取説などです。

Nexus 5X の USB ケーブルは従来の Micro USB ではなく、新しい USB Type-C を採用しています。これはコネクタの形が上下・左右で対称となっているので向きに関係なく端末に挿せます。

付属の充電器は USB Type-C に対応しているので、付属のケーブルで充電することができます。Nexus シリーズの筐体デザインはかなりシンプルです。Nexus 5X は Nexus 5 の後継ということで、ディスプレイサイズは 5 インチから 5.2 インチに拡大しましたが、実際に持って使ってみると、触れた感触や片手での操作性は Nexus 5 に近い印象を受けました。

外装は主にプラスチック素材で出来ており、バックカバーは若干マットな質感。筐体サイズは 147.0 x 72.6 x 7.9 mm、質量は 136g です。Nexus 5 よりも縦横のサイズは拡大しましたが、厚みは小さくなっています。質量の増加もわずか 6g です。

背面のカメラユニットが少し隆起しています。この部分を見て予想していましたが、やはり持った感じは HTC One X でした。カメラレンズが先端に位置しているので、長期間の使用でレンズがテーブルやデスクと擦れてしまわないか心配です。

背面にはタッチ式の指紋リーダーが備わっています。ボタンにはなっていないので押しこむことはできません。しかし、Nexus 5X では指紋リーダーに指を置くだけでスリープから復帰し、指紋認証を実行するので、指を所定の位置におくだけで、わずか 1 秒弱でホーム画面にアクセスできます。Nexus 5X を使って一番気に入ったのは実はこの部分なんです。

下部には USB コネクタがあります。

電源ボタンとボリュームは本体の右側面にあります。押した感触は Nexus 5 とほぼ同じ。

左には SIM カードスロットがあります。iPhone のように付属の SIM イジェクトピンでトレイを出し、SIM カードを装着して挿入します。利用できる SIM カードのサイズは Nano SIM です。Micro SD カードスロットはありません。

ディスプレイは 5.2 インチ 1,920 x 1,080 ピクセルの液晶(Gorilla Glass 3)。Nexus 5 から 0.2 インチ拡大しました。

右に置いたのは Nexus 5 です。ディスプレイが拡大したので端末のサイズも若干拡大しています。

画質はいたって普通な感じです。液晶なので AMOLED よりもビビッドではありませんが、黄ばみなどの色合いの悪さは特に感じません。

屋外での視認性は良好です。Nexus 5 と大差ありませんでした。

Nexus だけあって性能は良好でした。Nexus 5X は Snapdragon 808 1.8GHz ヘキサコアプロセッサ、2GB RAM(LPDDR3)、16GB / 32GB ROM(eMMC 5.0)を搭載しています。性能に関わるスペックは最上級ではないので少し心配していたのですが、やはりサクサク度はハンパありません。ただ、通常で RAM を 1.2GB も消費してしまうため、3D ゲームを長時間プレイするような使い方ではメモリ不足に悩まされるかもしれません。

Antutu スコアは 42,699 点と Snapdragon 810 端末に比べて低いものの、体感的には上述の通りこのスコアが示すレベルではありません。カメラは画質の向上を体感。カメラは背面に 1,230 万画素の Sony 製イメージセンサーを採用。画素サイズが 1.55μm に拡大し、レンズも F/2.0 の明るいものに変わりました。さらに、レーザー AF 機能やデュアルトーン LED フラッシュも搭載。4K 撮影にも対応しました。前面には 500 万画素カメラ(F/2.0)もあります。

実際に使ってみて感じたのは、画質そのものがスマートフォンカメラの中で良く、暗所での撮影時にも比較的明るく撮影できたことです。また、レーザー AF に対応していることもあってか、フォーカス速度が速くなっています。機能面では他社の端末に劣りますが、カメラの基本部分が改善されているので、写真を撮影する点においては何ら問題ありません(あくまでもスマートフォンカメラの中での話です)。

また、HDR+ というハイダイナミック合成が自動的に適用される「HDR+ オート」モードが追加され、環境に応じて自動的に HDR+ 撮影が可能になりました。

電源ボタンを 2 回押すだけでカメラを起動できるので、急に訪れることの多いシャッターチャンスを逃しにくくなります。

USB Type-C は便利だね。Nexus 5X の USB 端子は新しい USB Type-C を採用しています。表裏の区別がないのでどちらの向きでも装着できるのが最大の売りです。挿す方向を間違えることが完全になくなります。

USB Type-C に変わって Quick Charge 2.0 の急速充電機能は廃止されました。しかし、USB Type-C は 15W(5V / 3A)出力に対応しているので Quick Charge 2.0 レベルの充電環境だと言えます。残念なのは Micro USB を採用した既存の Quick Charge 2.0 のモバイルバッテリーなどを利用できないことでしょうか。Nexus 5X の OS は Android 6.0 Marshmallow です。内容はほぼ素の Android 6.0 です。

プリインストールアプリは、Android 標準アプリと Google アプリの一部だけ。キャリアや LG のアプリはありません。

Android 6.0 には「システム UI 調整ツール」が備わっており、クイック設定パネルの配置を入れ替えたり、追加・削除することができます。また、ステータスバー上のアイコンを個別に非表示にすることも可能になりました。

あと、Nexus 5X は VoLTE に対応しており、設定メニューの中で ON / OFF を切り替えられます。

Nexus 5X の指紋認証機能は「セキュリティ」の「Nexus Imprint」で設定しますが、初回セットアップ時にも登録できるようになっています。

バッテリーの持ち。Nexus 5X のバッテリ容量は Nexus 5 から 400mAh 多い 2,700mAh です。かなり増えたと思います。では実際の持ちにはどう影響しているのでしょうか。ある日の 11 時頃にフル充電を終えて使用を開始し、主に YouTube 動画を 2 時間流しっぱなしにしたり、セットアップなどのためにアプリをインストールしたりと積極的に使った結果(ディスプレイ点灯時間は 4 時間半程度)、当日の 8 時半に 15% にまで減少。少なくとも 9 時間は使用できたことになります。残り 14% で 1 時間 42 分は使用できると表示されているので 11 時間程度は持つはずです。

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