エディターにも大人気! 愛媛をめいっぱい楽しむ1泊2日レポート 松山編

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大型連休が終わったものの、ちょっと国内旅行に行きたいという方に、ぜひ目を向けてもらいたい新たな旅先が愛媛。ここはある時は武将が戦勝祈願に訪れ、ある時は日本屈指の文豪が温泉を愛し、またある時は現代アートを代表する作家が革命的コラボレーションを起こす、まさにカルチャーの文脈の中でも見逃すことのできない土地なのだ。さらに、2日間あれば十分楽しめるという気軽さも魅力。愛媛旅行の食から絶景ポイントまで「いいとこどり」したプランを、編集部がレポします。

 

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旅の往路はLCC「ジェットスター」で。
国内旅行をめいっぱい楽しむための秘訣は、往復の交通費にお金をかけすぎないこと。愛媛へは成田空港第3ターミナル発のジェットスター機で旅立とう。第3ターミナル入ってすぐのチェックカウンターでささっとチケットを手に入れることができる。成田空港から松山空港まではなんと片道5990円から!いつだって安く、気軽に旅立てる秘密は、機内サービスや座席指定、荷物を預けることを有料化することによって、今まで含まれていたサービス料を必要に応じて選べるようにしたから。機内の座席は黒の革張りシートが心地よく、広々とした足元のスペースは手荷物も十分置くことができるので、ストレスフリーでくつろげる。

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東京(成田)—愛媛(松山)間は1日3便運航しており、フライトは約1時間半。早いタイミングで予約すれば1万円ちょっとで往復できるのが魅力。ぜひチェックしてみてほしい。
http://www.jetstar.com/jp

1日目 松山編
鯛メシ専門 鯛や

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松山空港から最初に訪れたのは、平成21年に文化庁有形文化財に指定され、1階は鯛めし屋、2階は資料館となっているこちら。メニューは1日30食限定の鯛メシ御膳のみ。国内産の鯛は肉厚で驚くほどにプリプリとした食感。ご主人が母の味を再現したという鯛めしは、柔らかな鯛の風味と上品な味わい。そのほか皮つきの鯛の刺身や、ひじきの煮物、おぼろ月に見立てたお吸い物など、味はもちろん、見た目も美しい料理が並ぶ。傍らに置かれているのは、エジソンが発明したものと針部分しか変わらないという蓄音機。風情ある庭さきには縁結びのパワースポット「連理木(れんりぼく)」があり、実際にご利益があったと報告にくるお客さんもいるのだとか。
2階の資料館は天保5年からよろず問屋を営んできた「森家」と、それにまつわる文化の歴史が刻まれた空間が広がる。夏目漱石や山頭火など著名な俳人との交流が垣間見られる貴重な資料は一度見ておきたい。こちらのご主人は、定年まで東京で映画や映像に携わっていたという経歴の実にお話の面白い方なので、訪れた際にはいろんなお話を楽しんでほしい。

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「鯛メシ専門 鯛や」
愛媛県松山市三津1−3−21
予約TEL 089-951-1061
http://taimesi.net/

蜷川実花×道後温泉
女性を中心に注目を集めているのが日本最古の温泉と言われる道後温泉を中心とした温泉街 道後地区。こちらでは現在、蜷川実花とコラボレーション中。昨年開催された「道後オンセナート 2014」に続き、アートを温泉街に取り入れ、「最古にして、最先端。」をテーマとした街づくりイベントを大々的に開催している。温泉ののれんから、レストラン、電車に至るまで、様々な場で蜷川実花独特のデザインを見ることができるが、その中でも「大和屋本店」内「PLANT A TREE」はホテルの和室1部屋をまるごと使った贅沢なアート空間が広がる。「PLANT A TREE」とは蜷川実花が中目黒の桜を撮影し、既に完売となっている幻の写真集。いぐさを染め上げたという青い畳と、夜桜の写真で彩られた障子や襖は、思わずため息がもれるほどの美しさだ。見学はもちろん、宿泊も可能。蜷川実花がランプシェードを手掛けた同ホテルのロビーも刮目。

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「PLANT A TREE」
展示期間:2015年7月18日~2016年8月31日
受付時間:11:00〜15:00(各日11:00・11:30・12:00・12:30・13:00・13:30・14:00・14:30から25分間※要予約)
見学人数:1回6名まで
見学料金:1080円(税込)
年齢制限:3歳以上
問い合わせTEL:089-935-8880
「大和屋本店」ロビー

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「大和屋本店」
〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町20-8
TEL. (089)935-8880 FAX. (089)935-8881
http://www.yamatoyahonten.com

ホテル「茶玻瑠」内「ホテルギャラリー茶玻瑠」では蜷川実花の「flowers」の写真を6点展示しており、作品を再現したスイーツを販売。作品の赤を再現したような苺のケーキのと和風な味わいのロールケーキはどちらも絶品。テラス席もあるので風景と甘味、作品すべてを堪能できる。また、オリジナルのコースターをもらえるサービスも嬉しい。

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「道後温泉 茶玻瑠」
〒790-0837 愛媛県松山市道後湯月町4−4
TEL 089-945-1321
http://www.chaharu.com

道後やや

「愛媛の蛇口からはみかんジュースが出る」そんな都市伝説を聞いた事がある人もいるのでは? 道後温泉本館から歩いてすぐのホテル「道後やや」の1階ロビーでは、そんな都市伝説の通り、「みかんジュース」を蛇口から飲むことができる。そのシーズンの旬のみかんを使ったみかんジュースは、口当たりも良くフレッシュな味わい。旬の野菜を使ったヘルシーなジュースが用意されているほか、宿泊者に9種類から選べる今治タオルの無料貸し出しをおこなうなど、土地の魅力をあますことなく提供しているのがこのホテルだ。このタオルがまた実に素晴らしい肌触りで、購入したいという宿泊客が続出というのも納得だ。

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「道後やや」
〒790-0841 愛媛県松山市道後多幸町6-1
TEl.089-907-1181 FAX.089-931-8101
http://www.yayahotel.jp
[email protected]
今治タオル 伊織
近年、今治タオルが海外からも「IMABARI」ブランドとして注目されているのはご存知だろうか。良い水に恵まれた今治の綿で作られたタオルは触れたら虜になること間違いなし。その噂の品を手に入れるべく訪れたのが道後温泉街にある日本各地に店舗を持つ今治タオル専門店「伊織」の本店。ここには機能性やデザインを豊富に取りそろえたタオルが所狭しと並んでおり、タオルに関する知識を熟知したタオルソムリエが沢山の商品の中から自分だけのお気に入りを見つけてくれる。ふわふわの今治タオルは自分用にも、お土産にも最適。タオル生地のスリッパやバスローブなど物欲が止まらないのでお気をつけて。2階には愛媛の特産品である砥部焼や、最高級のタオルなど普段は手に入れられないアイテムがずらり。質の良さは保証済みだが、どれもパッケージまでかわいらしいのが嬉しい。

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「伊織 道後本店」
〒790-0842 愛媛県松山市道後湯ノ町12-30(道後商店街アーケード内)
TEL.089-993-7588 FAX.089-993-7589
営業時間 9:00-22:00(年中無休)
https://www.i-ori.jp

10 FACTORY
地元の名産である様々な種類のみかんを用いり、商品開発をおこなう「10 FACTORY」。ジェラートやドライフルーツなども並んでいるが、メインは愛媛のみかんを使った様々な種類のみかんジュース。飲み比べると、甘み、苦み、酸味がそれぞれ全く異なることがわかる。サイズの大きい品種のみかんは、1つ1つ手しぼりをしてジュースを作るそう。シンプルなボトルやチューブタイプなど、容器も実にスタイリッシュ。

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「10 FACTORY 道後店」
〒790-0842 愛媛県松山市道後湯之町12-34
TEL 089-997-7810 / FAX 089-997-7866
[email protected]

 
みかんの木
同じアーケード内にある特産品である柑橘類や柑橘加工品を扱うこのお店。甘みの強いジューシーな3Sサイズのみかんを白あんと餅の皮で包んだ「みかん大福」は、週末には約100個売れるという人気商品。もちもちした皮から味の濃いみかんの果汁があふれ出る瞬間はまさに至福。

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「みかんの木」
愛媛県松山市道後湯之町13-15
TEL 089-941-6037 FAX 089-941-3161
営業時間 8:30~22:00
定休日 年中無休
http://www.dogo.co.jp/mikan.html
各ショップは道後温泉の商店街内に出店。マップはこちらを参照ください。
「道後ハイカラ通りマップ」
http://www.dogo.or.jp/pc/info/pamphlet.php
道後温泉 ホテル八千代
道後温泉を出て坂を上ってすぐの「ホテル八千代」は、おもてなしの心とこだわりの料理が人気。八千代名物のとろけるポークシチューと、宇和島のリアス式海岸、黒潮の分岐流が流れ込む絶好の環境で育った真鯛を使ったカルパッチョ、刺身、鯛めし、鯛鍋は必須!地元の山の幸、海の幸の数々を使用した料理がたっぷり並ぶディナーはボリューム満点。瀬戸内の日本酒や焼酎も試しておきたいところ。もちろん温泉も完備。「坊ちゃんの湯」「マドンナの湯」を男女入れ替え制で楽しめる。数寄屋風の天井の木の香りと極上の道後の湯でゆったりと疲れを癒そう。愛媛県のご当地キャラクター「みきゃん」をあしらったコンセプトルーム「みきゃんルーム」があるのもこのホテルだけ。

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「道後温泉 ホテル八千代」
〒790-0841 愛媛県松山市道後多幸町6-34
TEL (089)947-8888 FAX (089)932-9787
http://www.e-yachiyo.co.jp

道後温泉本館

日本書紀にも描かれた日本最古の温泉「道後温泉」のシンボルがこちら。木造の重厚感漂う本館の上には伝説の白鷺を据えた振鷺閣。太鼓の音で開館を告げる情緒も含め、館内へひとたび足を踏み入れば、タイムスリップしたような気分になる。「神の湯」「霊の湯」があり、4つの入浴コースからセレクト。夏目漱石も愛したというアルカリ性で美容効果の高い湯に浸かったあとは、浴衣に着替えて、2階の休憩所でお菓子と炭火で沸かしたお湯で作るお茶で一息。これはなんと121年前から変わらない休憩スタイルだという。3階の休憩所にはかつて夏目漱石が湯上りにくつろいだと言われる「坊ちゃんの間」があり、夏目漱石の貴重な写真なども展示。さらに昭和天皇も昭和25年(1950)に来浴された皇室専用の浴室「又新殿(ゆうしんでん)」(見学のみ可)にも注目。建築様式は、桃山時代風の優雅なもので、畳は備後表の高麗縁、欄間にしめどり、いかるがの透かし彫り、天井は高麗張りの桐の三枚重ね、ふすまは金箔に極彩色の枝菊が描かれている豪華絢爛なもの。建具類もすべて極上の漆を用いた輪島塗りで、建築以来一分の狂いも生じていない。浴槽は、御影石の中でも最上とされている香川の庵治石だ。
10月1日から2月29日までは蜷川実花の作品が道後温泉本館の障子・ガラスに施され、外観も大きく変化。現代アートと日本古来の温泉のコラボレーションをぜひ堪能しに行ってみては。

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「道後温泉本館」
愛媛県松山市道後湯之町5-6
http://www.dogo.or.jp/pc/about/#guide

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ウェブサイト: http://www.neol.jp/

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