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クラウドソーシング上で「ブラック企業の体験談」が300字54円で発注されている皮肉

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インターネット上で不特定多数の人材に業務委託の発注ができる「クラウドソーシング」。育児や介護などでオフィスへの通勤ができない人には、在宅勤務の貴重なチャンスになっているようだ。

「働き方の多様化」の有力な手法と注目される一方で、発注単価が低すぎるために利用者が限られてしまうという声もある。中には時給にして最低賃金を大きく下回る「ブラック企業並み」の案件も少なくない。
事業者は「1文字0.1円~0.8円程度」と相場を例示

実際、フェイスブックのあるグループでは、クラウドソーシング上で「ブラック企業の体験談」が低単価で募集されていることが話題となっていた。大手事業者のひとつであるクラウドワークスに掲載された「ブラック企業に関するコラム記事」は、800字以上1500字以内の案件が1件200円で募集されている。

1文字あたり0.25円という計算で、最低賃金を時給800円に匹敵する報酬を得るためには15分以内に仕上げる必要があるが、安すぎると感じる人が多いはずだ。それでも20件の募集に10件の受注が成立している。

もうひとつの大手事業者ランサーズに掲載された「サービス残業多すぎて転職したい」の口コミは、400字以上で1件108円。こちらは募集5件のすべてが成立済。「ブラック企業に関するオリジナル文章を書いてください」という案件は300文字以上で1件54円、1文字あたり0.18円という低単価だが6件すべてが成立済だ。

ただしクラウドワークスでは、ブログライティングの相場として「1案件につき100文字~1000文字程度、1文字0.1円~0.8円程度、というのが現在のボリュームゾーン」と例示しており、上記の案件もこの範囲に収まっているようだ。
イケダハヤト氏は「最低時給」の導入を提唱

なお受注者は、この発注額から10%から20%のシステム利用料を引かれる。もちろん受注するかどうかは自分で判断できるが、いったん受注した案件が発注者からの修正依頼などによる手戻りが発生することもあり、いつのまにか「ブラック受注」に巻き込まれていたということにもなりかねない。

これではクラウドソーシングがワーキングプアを量産することにつながりかねない。プロブロガーのイケダハヤト氏はこの問題について、クラウドソーシング事業者が「高単価な仕事の流通を促す」とともに、「最低時給」を導入することが解決策になるとしている。

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