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水の代わりに“黒い温泉”を使ってメシを作ってみた!

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世の中には黒いものがたくさんあります。それは、当然食べ物にもあります。そしてあまり知られていませんが、”黒い温泉”というのも存在します。
今回は、この黒い温泉を利用すれば、あの有名な黒いメシの偽物を作ったり、本来白いメシを黒くできるのではないかと思い立ち、検証してみました。

これは黒いメシの原料となる、黒い温泉です。
湯船に張るとこんな感じに仕上がります。

湯船の中に手を入れるとこんな感じ。見た目はコーヒーや醤油とほぼ変わらないですね。

この温泉は、通常、一般人が手に入れることはできません。今回この企画が実現したのは、私が黒い温泉を持つ浴場の従業員であるからです。端的に言えば、職権乱用です。

ペットボトルに入れて持ち帰った黒い温泉は、まず2つのざるに濾過紙(諸事情により、今回はティッシュ)をはさみ込み、通過させます。この工程を踏むことで、「湯の花」と言われる固形の温泉成分を取り除くことができます。 

そして殺菌のため、煮沸します。
黒い温泉の下ごしらえは完了です。

 

黒い温泉で富山ブラックのニセモノを作る

黒いラーメンといえば、誰もが「富山ブラック」を思い浮かべることでしょう。

今回は富山ブラックのニセモノを作るべく、カップラーメンに黒い温泉を注ぎます。本家もびっくりの黒いラーメンが誕生するはずです。

3分後、フタを開けてみると見事に卵が黒っぽくなっていました。
においは普通のカップラーメンです。

食べてみると、ほんのりと甘みが増し、口当たりが優しくなった気がします。
これは全然いけます。というかウマい。

この汁を見てください。黒いです。富山ブラックより黒い気がします。
私は富山ブラックを食べたことがないのでわかりません。

 

イカスミパスタのニセモノを作る

続いて、黒いパスタといえばイカスミのパスタが有名ですね。ということで、黒い温泉を使って黒いパスタをつくります。

オリーブオイルでニンニクを炒めたところに黒い温泉を投入します。

オリーブオイルと混ざったところでパスタに絡めていきます。
イカスミパスタなのに味付けがペペロンチーノなのは、食材を買うのがめんどうなので、自宅にあった食材だけでできるパスタをチョイスしたためです。

思ったより黒くならなかった……どうやら黒い温泉は汁物系のほうが黒さが際立つようです。イカスミ感ゼロ。ただのペペロンチーノです。

美味しいペペロンチーノだ!
黒い温泉風味もありません。ニンニクのパンチにノックアウトされています。

 

白飯を黒飯にする

ラーメン、パスタは既にある黒い食べ物を模倣してみました。続いては本来白いものを黒くします。炊き込み御飯です。水の代わりに黒い温泉を注いで炊き上げます。

できました。思ったほど色がつきませんでした。

しかし、普通に水で炊いた炊き込みご飯と比べるとその差は歴然。違う炊き込みご飯の素をいれているようです。

同量の水分で炊いたにも関わらず、黒いほうには水気があります。

浸透圧とかそういうやつの関係かもしれません。味は炊き込みごはんの味に加え、カップラーメンと同様に甘味が際立っているような気がします。 

 

黒さを活かし、本物の闇鍋を作る

最後に、季節を先取りして鍋料理をつくります。下ゆでした大根、ニンジン、ゴボウ、レンコン、鶏肉に醤油、みりん、酒、砂糖、出汁の素で味付けし、黒い温泉で煮込みます。

黒い鍋、闇鍋の完成です!!!と堂々と言えない、普通の色合いになりました。
これがホントの闇鍋だぜ!と喜びたかったのですが……野菜の水分が出て薄まったのかもしれませんね。

そして気になるのは食器のふちに付いた黒いつぶつぶ
今回の検証で一番の山場な気がします。

あえて、すごくデカイつぶつぶがついている大根を食べてみました。 

苦い!すごく苦い!
私が思うに、こいつは灰汁です。黒い温泉の成分と、食材から出た灰汁が結合し「強い灰汁」が出ているようです。煮込みの最中から灰汁を積極的に取り、ガッツリ煮込まないと本当の闇鍋には仕上がらないようです。

 

総括 

湯船に張ると真っ黒な温泉でも、調理に使うと真っ黒にはなりませんでした。

黒さを強調するときは汁っぽい料理を作るのがよいです。味は食材の甘味が引き立ち、口触りが優しく、まろやかになります。ただし、煮込むときはまめに灰汁を取らないと苦くなります。ちなみにお腹は壊していません。安心してください!

一連の検証を終え、闇鍋に使った鍋を洗っていると、クマちゃんスポンジに黒いつぶつぶがついていました。煮沸に使用したやかんにはついていないので、やはり食材から出た灰汁だと思われます。 

最後に……絶対にマネをしないでください。温泉を飲むときは指定の飲泉所で、飲泉許可があるものを飲みましょう。また、温泉のお持ち帰りもご遠慮いただいています。

 


書いた人:
毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。 ブログ:銭湯、温泉探求録

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