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青年はしゃべる生首と幸せに暮らしていました……ほんとに? ポップな心理スリラー『ハッピーボイスキラー』[ホラー通信]

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「キュートでポップで首チョンパ!」と銘打たれたスリラー映画『ハッピーボイスキラー』(9月19日公開)をご紹介いたします。
生首や犬猫の声が聞こえるという不思議な青年を描いた今作ですが、監督は自伝的アニメ映画『ペルセポリス』で一躍注目を浴び、アカデミー賞にもノミネートされたイランのマルジャン・サトラピ監督。これまで自分の脚本でなければ映画を撮らなかった彼女が脚本に惚れ込み、メガホンをとったとのこと……期待できそうでしょ?

主人公は、精神科医のカウンセリングを受けながらまじめに工場勤めをするジェリー。優しい性格ながらもちょっと“ズレ”ている青年で、家では“しゃべる犬・しゃべる猫”と仲良く暮らしています。そんな彼が恋に落ちたのは、勝ち気で華やかな同僚女性・フィオナ。彼女をかなり一方的に食事に誘いますが、つれない彼女はあっさりスッポカシ。傷心の彼は、ひょんな拍子に彼女を殺害してしまいます。

キーとなっているのがジェリーが“精神科の治療を受けている”という点で、しゃべる犬や猫と楽しく暮らしていると思われた彼の生活は、実は現実とはちょっとズレたものなのです。徐々に明らかになる、“ジェリーの頭のなかの世界”と“現実”との差異。そして彼が悲しい過去のために、他の人には聞こえない“犬や猫の声”が聞こえはじめたことも明らかになっていきます。ジェリーは殺してしまったフィオナの生首を大事に冷蔵庫に入れ、共に暮らしはじめますが、犬や猫の声が聞こえる彼には“生首の声”も聞こえたのです……。

「冷蔵庫にひとりぼっちよ? 友だちがほしいわ。誰か殺してきて!」

ジェリーは生首のフィオナのために、更に殺人を犯してしまうのか? それとも、心に抱えた孤独を打ち消し、真っ当な幸せを手に入れることができるのか? しゃべる犬は正しい道を、しゃべる猫は悪に陥る道をアドバイスしますが、ジェリーは果たしてどちらの言うことを聞くのでしょうか……。

主人公・ジェリーを演じるのは映画『デッドプール』での主演が決定しているライアン・レイノルズ。チャーミングながらも何かが欠損した愛すべき主人公を好演しています。憧れの女性フィオナを演じるのはジェマ・アータートン。生首だけの状態でもキャラの立ったフィオナ役がかなりのハマり役。更に、『イントゥ・ザ・ウッズ』や『ピッチパーフェクト』で注目の集まるアナ・ケンドリックが、ジェリーの“幸せ”のキーとなりそうな運命の女性を演じ、この物語に深みを与えています。

触れ込みどおり“キュートでポップ”でユーモラスながらも、ときどきゾクリとするほど恐ろしい側面も見せる今作。ホラー・スリラーとして観ても、ジェリーという青年のヒューマンドラマとして観ても大変面白い作品になっております。この物語を観終えたあと、今作のテーマソング『Sing a happy song』があなたにはどんな印象に聴こえるでしょうか? ぜひ劇場でお確かめください。

映画『ハッピーボイス・キラー』は9月19日よりシネマート新宿・シネマート心斎橋にて公開です。どうぞお楽しみに!

公式サイト:http://happy-voice.jp/[リンク]

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記者:

デザイナーと記者の二足のわらじ。ふだんはホラー通信(http://horror2.jp/)で洋画ホラーの記事ばかり書いています。好きなバンドはビートルズ、好きな食べ物はラーメンと角煮、好きな怪人はガマボイラーです。

TwitterID: _reinus

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