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オーガニック化粧品に潜む「落とし穴」とは

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 女性にとって永遠の憧れともいえる「美肌」。何歳になっても綺麗な肌を保ちたい女性のニーズに応えるように、オーガニックコスメや無添加化粧品、ナチュラルコスメを謳ったいわゆる”自然派化粧品”が近年増えています。

 こうした自然派化粧品は無条件に肌にいい、というイメージを持ってしまいがちですが、東京美容科学研究所の代表を務める小澤貴子さんの意見は違います。皮膚の構造や化粧品科学に関する80年を超える同研究所の研究と経験をまとめた小澤さんの著書『うそをつく化粧品』は、自然派化粧品についてこう異を唱えています。

「オーガニック化粧品では、植物のもたらす美肌効果がうたわれますが、実は、植物には『植物毒』といわれるものがあります。薬が、薬として効果を発揮するときもあれば、ときに毒にもなることもあるのと同じで、美容作用があるととらえることもできるし、植物毒の刺激でシミになる、ということだってあるのです」(本書より)

 また、本書では繰り返し「合成界面活性剤」について言及。化粧品は、油や水を始めとする様々な成分を混ぜ合わせて作られますが、合成界面活性剤は本来混ざることのない油と水の境目に働きかけ、性質を変える成分。そのため化粧水、乳液、美容液を始め、シャンプー、ボディソープ、洗顔等、たいていの化粧品に合成界面活性剤は配合されていますが、小澤さんは合成界面活性剤が「肌のバリア機能を壊す」と注意を促します。

「私たちの皮膚を守る皮脂膜は、合成界面活性剤が配合されたクレンジングやシャンプー、ボディシャンプーなどの洗浄剤を使うと洗い流されてしまいます。(中略)シャンプーやクレンジングで洗浄をくり返していると、やがて皮脂膜だけでなく、角質細胞間脂質まで奪われるようになって、皮膚は水をはじく力を失ってしまいます。(中略)こうなると角質層内にある水溶性の成分も流出するようになります。バリア機能を失った乾燥肌の人は天然保湿因子の量が少ないのは当然ですが、天然保湿因子の不足が乾燥肌の原因ではありません。あくまでもバリア機能が壊れていることが原因です」(本書より)

 小澤さんは、必要以上の量、濃さ、強度のある合成界面活性剤の入っている化粧品の使用を避けることを薦め、特に石けんの使用を推奨します。なぜ石けんなのでしょうか。

「石けんはバリアを壊す力が弱いためです。『皮膚の汚れを落とす』という役割を終えたあと、石けんの成分はすばやく洗浄力のない物質に変化します。石けんには弱アルカリ性という性質があり、肌は弱酸性の性質を持ちます。洗顔後、石けんの成分は、皮膚の酸によって中和され、洗浄力を無力化します。つまり、肌のバリアを根こそぎ流出する恐れはありません。」(本書より)

 同書はその他にも、化粧品に対するあらゆる知識や実態が記されているので、今後の化粧品選びに一躍買ってくれそうです。是非、手に取ってみてはいかがでしょうか。

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