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今までにない世界観が超魅力的!紀里谷和明最新作『ラスト・ナイツ』レビュー

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2015年11月14日(土)から全国で公開予定の紀里谷和明監督最新作『ラスト・ナイツ』。『CASSHERN』や『GOEMON』など独特の世界観と映像美が持ち味の紀里谷監督のハリウッドデビュー作ともなる本作を、筆者は一足お先に観賞してきた。ネタバレを避けつつも、ほどほどに本作の魅了についてアツく紹介したい。

ストーリーは、ベースに「忠臣蔵」があることからも、王道をいく騎士道復讐劇といえるだろう。とある領邦国家の領主・バルトーク(モーガン・フリーマン)は腐敗する帝国の巨大な権力を後ろ盾に横暴を振るう悪徳大臣を多くの他の領主の眼前で告発し、その大臣の計略で皇帝から死刑を宣告されてしまう。そしてバルトークの忠実な部下である騎士団長のライデン(クライブ・オーウェン)は、大臣の奸計によりその手で主君、バルトークを斬首せざるを得なくなってしまうのであった。
1年後、国と主君を失ったライデン達騎士団は細々と生活を送っていた。しかし、裏では主君のかたきを討ち、名誉を回復せんと密かに計画を練っていたのであった。

公式サイトURL http://lastknights.jp/[リンク]

エキゾチックな中世ヨーロッパ風世界観と映像美が凄い!

本作の時代背景は完全な創作で、架空の国家が舞台である。しかしながら、それは突拍子もない異世界ではなく、リアリティのある架空の世界なのであった。例えば、バルトークの城はロケ地チェコの重厚な城を使用しており、雪に覆われた白銀の世界はまさに中世ヨーロッパの領邦国家そのものである。一方、帝国の首都は港を備えた巨大都市で、また少し時代の違う印象も受ける。更に衣装面ではそのエキゾチック度合いも高く、悪役の大臣が中国清朝風の典礼服を着ているかと思えば、主人公たち騎士団の鎧は皮で出来ており、モダンで非常にクールな印象を受ける。さらに皇帝に至ってはもはやいつの時代の服ともわからぬ絢爛豪華な衣装を身に纏っている。歴史好きの筆者としては、「一体どの時代がモチーフなのだろうか」と想像を膨らませるだけでも相当にワクワクするような舞台設定となっている。
そして何より、キャストの人種が非常に多岐に渡る、ということだ。アジア人・ヨーロッパ人・黒人と肌の色に関係なくキャラクターがストーリーの要所要所に配置されており、実に目新しい画面構成となっていることに驚かされる。このような世界観は、今までなかなかお目にかかることは無かったのではないだろうか。

そしてそれらの実にエキゾチックな世界観が、紀里谷和明監督の強みでもある幻想的な映像美として確実に昇華されている点も挙げておきたい。撮影もなるべく自然光に頼るという、イタリア人画家カラヴァッジョにインスピレーションを得たという絵作りは、確かにどのシーンも絵画的で、美しい。前作『GOEMON』が極彩色に彩られた世界であったのに比べ、本作は重厚で自然な美しさを強調しているように感じる。

「刀」が魅せるアクションも見応えアリ!

本作では”sword”の事を「」と訳している。その実、主人公たち騎士団の用いる「刀」は諸刃であるが非常に細く、中世ヨーロッパの一般的な剣というよりも、どちらかと言うと日本の刀剣に近い印象を受ける。
その「刀」を用いた戦闘アクションシーンは非常にスピード感があり、計算尽くされた剣術には惚れ惚れするほどである。

物語の後半で、いよいよ復讐を決行するシーンでの集団戦闘は圧巻!流れるような剣技が光る。

清々しいまでの騎士道精神

本作のテーマでもある主君への揺るぎない忠誠心、つまり「騎士道」。物語後半に明らかになる主人公ライデンの君主への忠誠心、そして衝撃のラストでは間違いなく心揺さぶられるだろう。非常に明快なテーマであるだけに、美しい映像とも相まって感動を禁じ得ないストーリー展開となる。

そして主人公のライバルで実質的に最大の敵、イトー(伊原剛志)。ライデンの行く先に常に立ちはだかるイトーの存在感は、大物ハリウッド俳優達の中にあっても圧倒的である。数少ない日本人キャストということもあり、敵ながらも応援したくなってしまうイトーの持つ「騎士道精神」もまた見どころだ。

映画『ラスト・ナイツ』は11月14日(土)、TOHOシネマズ スカラ座ほかで全国ロードショー。

映画『ラスト・ナイツ』特報

※画像は公式サイト(http://lastknights.jp/[リンク])及びYoutube(https://www.youtube.com/watch?v=yGK53r_8iDE[リンク])から引用

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