ルーク・ブライアンVSドクター・ドレー 米ビルボード・アルバム・チャートを制したのは?

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ルーク・ブライアンVSドクター・ドレー 米ビルボード・アルバム・チャートを制したのは?

 注目されていたルーク・ブライアンVSドクター・ドレーの対決は、ルークに軍配が上がり、アルバム『キル・ザ・ライツ』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 8月7日にリリースされた、ルーク・ブライアンの『キル・ザ・ライツ』、そして、ドクター・ドレー16年ぶりのアルバム『コンプトン』。前作『クラッシュ・マイ・パーティー』の首位獲得、大ヒットを受け、知名度は一気に上昇し、カントリー界の主力となったルーク・ブライアン。先行シングル「キック・ザ・ダスト・アップ」がNo.1を獲得し、カントリーの主要ラジオ局でもかかりまくっていたことから、本作の首位獲得は間違いないであろうと、予想されていた。結果、34万枚を突破して、自身2作目のNo.1アルバムとなったわけだが、対抗馬であるドクター・ドレーの『コンプトン』も、30万枚という驚異的な初動枚数を獲得し、2位に僅差でデビューした。

 ドクター・ドレーがルークを破り、首位デビューする可能性は、十分にあった。というのも、本作『コンプトン』は、デジタル・ダウンロードと、ストリーミング(視聴)のみのリリースで、パッケージ(CD)の発売は一切ない。同時に、パッケージの主力となっているLP盤のリリースもなく、ドレ―のリスナー層を考えると、ダウンロードだけでは、少々ハンディとなってしまったのではないかと思われる。今回、同時にパッケージのリリースもあれば、ルークとの差、約5万枚は埋められた、もしくは超えられたという展開も、十分に考えられるが、チャートやセールスには特化しない、というスタイルを貫いた結果なのか。ドレ―は、本作がラストアルバムだとも断言している。

 上位2作の初動セールスには到底及ばなかったものの、3位にデビューしたのは、ヒット曲満載のコンピ盤『ナウ』シリーズの55作目。リリース毎、常にTOP10入りが約束されるほど人気のシリーズで、本作には、今週返り咲きの首位を獲得した、オーミの「チアリーダー」をはじめ、シングル・チャートでTOP10内にランクインしている、メジャーレイザー&DJスネークの「リーン・オン」、スクリレックス&ディプロ&ジャスティン・ビーバーの「ホウェア・アー・ユー・ナウ」など、この夏を盛り上げたナンバーが目白押し。

 続いて、4位にはクリスチャン・ラッパー、トビーマックの7thアルバム『ディス・イズ・ノット・ア・テスト』が初登場した。【グラミー賞】でコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・アルバム賞を受賞した前作『アイ・オン・イット』から、2年ぶりとなる新作で、通算4作目のTOP10入り、4枚目のクリスチャン・チャート首位獲得となった。ゲストには、エレクトリック・ポップユニットのキャピタル・キングスや、クリスチャン・ロックバンドのD.C.トーク、シンガーソングライターの、ホリー・ミランダ等が参加している。

 5位以下には、テイラー・スウィフトやエド・シーラン、ドレイクなど上半期からランクインし続けているアーティストが、変わらず名を連ねている。アップルのストリーミング・ポイントが加わったことを受け、若年層からの高い支持を得ているアーティストは、アルバム・チャートでもセールスを伸ばすようになった。

 21位には、次世代を担うイケメン・カントリーシンガー、マイケル・レイのデビューアルバム『マイケル・レイ』が初登場。男気溢れるワイルドなルックスとロック寄りのカントリー・サウンドが、女性ファンを中心に人気を博し、デビュー曲「キス・ユー・イン・ザ・モーニング」は、カントリーのエアプレイで首位、総合チャートではTOP10入りを果たしている。今後、目が離せない注目シンガーだ。

Text: 本家 一成

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