代謝の悪いライターが実践。激辛フードで一番汗が噴き出る食べ物はアレだ!
「メシ通」という仮にもメシを扱っている媒体で、いきなりこんな話もどうかと思うが、ひとまず言わせてほしい。
女性は便秘がちだというが、当方快便である。
また、生理前は一般的にイライラすることが多いと言われているが、至って心穏やかだ。まだ更年期になる年齢でもない。よって汗もかかないし、尿トラブルも起きないし、抑うつ状態にも陥らない。だから、筆者は女性特有の悩みに悩まされていないと思っていた。
そう、Summer 2015が来るまでは……。
筆者は痩せ型だが、26歳を境に代謝が落ち、半年で4キロ太ってしまった。そして27の夏を迎え、気付いたのだ。「代謝が落ちる=太る」だけではないと。
実は「代謝が落ちる=冷え、むくみ」という図式も成立してしまうのだ。たとえ猛暑日が続こうが、筆者はパソコンかじり虫。パソコンの前に常駐しながら、ずっと快適な室内で仕事をしている。そのため、徐々に冷房で体温を奪われていき、血流も滞り、足はむくみ放題。いわゆる女性の冷え問題に直面したのだった。
「これは何とか代謝を上げねばならない(ゴゴゴゴゴゴゴ……)!」と固く誓った筆者は、安易にも激辛フードで代謝を促進させようと試みるのであった。
と、いうことで、家でも簡単に作れるカレー、ラーメン、鍋の3つの激辛フードを作り食べ比べをした。「辛さ」はもちろんのこと、「体感温度上昇度」「汗だく度」「温熱効果持続度」「気管に入る度」の6つの項目で判定したい。
とはいえ、市販の激辛フードはなんだかんだ言っても大衆受けするようマイルドにできているため、レッドペッパー30振りと鷹の爪3本、四川風ラー油5滴を加えた。きっと味はチャイナ。
最強レトルト「LEE」&辛さMAX「ジャワカレー」
市販のカレーでは辛さもたかが知れているため、レトルトとカレールーの最強コンビを合わせて使うことにした。
まずはこれ、グリコのレトルトビーフカレー「カライ、カライ、カライ、うまい LEE 辛さ×20倍」。
粗びき唐辛子を配合したオリジナルブレンドのスパイスを使用することで、深みのある辛さとコクを引き出したという同商品。パッケージに記載されている辛さの度合いはMAXの「超辛」。LEEのロゴも燃えたぎっている。これは辛さを期待できそうだ。
そしてもう一品はハウスのカレールー「キレのある辛さとひきたつ香り ジャワカレー スパイシーブレンド」をチョイス。仕上げに辛いスパイスの「ガラムマサラ」が付いている。こちらも当社比で最も辛いのだそう。関係ないが、辛いカレーは総じてパッケージが黒ベースに赤いロゴであることに気がついた。
玉ねぎとチキンを炒め、ルーを混ぜて煮込み、トッピングに夏野菜の素揚げを乗せて完成(決して具を増やして辛さをごまかそうとしているわけではない)。最後にちょっとクリームをかけてオシャレに演出してみた。
我ながらおいしそうである。いざ食べてみると、思ったよりも辛くない。口がヒリヒリするような痛さも感じない。汗も出ない……(マジか)。
不安になって食べ進めると、顔から喉元あたりまで内側からジワジワと熱くなってきた。心なしか顔が火照っている。ルーが余ったのでアツアツご飯をジャーからよそって食べると、先ほどより辛さが倍増しているではないか。どうやらご飯の熱さに反応するようだ。とにかく水なしでは食べられない。とはいっても熱いのは顔近辺のみという結果だった。
【激辛カレーレビュー】 辛さ度 ★★☆☆☆ 汗だく度 ★☆☆☆☆ 気管に入る度 ☆☆☆☆☆ 体感温度上昇度 ★★★☆☆ 温熱効果持続度 ★★☆☆☆
スープが危険! 激辛ラーメン「宮崎 辛辛麺」
お次はこちら、宮崎ブランド・一(はじめ)の即席和風麺「宮崎 辛辛麺」。スーパーで発見したレアラーメンだ。同社基準によると最も激辛ラーメンということで、期待も高まる。キャッチコピーに「辛すぎても旨い」「辛さ超辛!!」と書いてある。辛くても旨い秘密は、スープに「みやざき地頭鶏パウダー」を使用しているからなのだとか。
白髪ねぎと豚肉スライスを加えて完成。パッケージの写真ほど赤くはないが、唐辛子らしきパウダーが浮かんでいる。これは思いっきりすすると気管に張り付きそうだ。恐る恐るすすってみると、思いのほか刺激はない。それどころか、普通にすすってもむせることがなかった。
「あっ、辛い」と思ったのも束の間、それが白髪ねぎの辛さだと気付く。すごく食べやすいのはありがたいのだが、激辛成分を全く感じない私は現代っ子舌なのだろうか……。おかげで水なしでスープまで完食できた。手先、足先がものすごくポカポカ、唇はヒリヒリする。カレーでは味わえなかった体感だ。
【激辛ラーメンレビュー】 辛さ度 ★☆☆☆☆ 汗だく度 ★★☆☆☆ 気管に入る度 ☆☆☆☆☆ 体感温度上昇度 ★★★★☆ 温熱効果持続度 ★★★★☆
季節外れの「蒙古キムチ鍋」でとどめを刺す!
最後はこちら、鍋の定番エバラ「魚介の旨味! キムチ鍋の素」でとどめを刺すことにした。意外と激辛を謳った鍋の素が売っていなかったので、冒頭で説明したスパイスにレッドペッパー20振りを加えることに。
白菜、水菜、長ねぎ、もやし、しめじ、舞茸、ニラ、豚肉、卵に、キムチの素1本とスパイスを投入。本来ならば水も加えなければならないのだが、辛さが薄まる懸念があるため、野菜から出る水分のみで煮詰める。
待つこと10分、完成。全体的に具材が赤っぽく染まっている。ひと口食べてみると、刺激的な辛さはないものの、食べるたびにむせてしまい、なかなか喉を通らない。そしてカレーやラーメンに比べると、熱がずっと保たれているため、いつ食べてもアツアツだ。そしてむせる。普段汗をかかない筆者も、このときばかりは額にじんわり汗が浮かんできた。部分的に熱くなることはなかったが、代謝が促進されている気がする。
「これだっ……」
【蒙古キムチ鍋レビュー】 辛さ度 ★★★☆☆ 汗だく度 ★★★★☆ 気管に入る度 ★★★★★ 体感温度上昇度 ★★★☆☆ 温熱効果持続度 ★★★☆☆
ということで、鍋が一番夏冷えを解消してくれる食べ物だということがわかった。女性に限らず、代謝が落ちたアラサー諸君、ぜひお試しあれ。
書いた人:藤田佳奈美
セーラームーン世代。幸せに満ち足りた時よりも、おセンチだと筆が進むタイプ。未婦人の頃から「婦人公論」が愛読書。蕎麦に熱燗の組み合わせと、台所で料理しながら飲む麦酒が好き。かわいい系のアルコールって肴に合わないよね?
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