ソラシドエアって知ってます?スカイネットアジア航空がメディア懇談会『ソラシドトーク』を開催

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ソラシドエアのブランドで運航する宮崎のスカイネットアジア航空は、首都圏の報道関係者と情報交換をするために「ソラシドトーク」という名のメディア懇談会を開催したので取材した。

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社長以下、同社の常勤役員5名全員が参加するという力の入れようで、いったい何を懇談するのか、記者も興味津々であった。
きれいごとを言っても仕方がないので聖域なく言うと、「ソラシドエアの首都圏での知名度の低さを解消したい」という同社の思いが込められている。

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ところで、ソラシドエアってご存じだろうか?
会社名はスカイネットアジア航空なのだが、専らソラシドエアのブランド名で航空機を飛ばす、宮崎の航空会社だ。
かといって宮崎ローカルの航空会社かというと現在はそうでもなく、羽田を拠点に10路線を持つ。
ドレミファ「ソラシド」に掛けたのは容易に察しが付くが、本来的な意味は、Sola(空)とSeed(種)の造語だ。
「空から笑顔の種をまく」という意味合いが込められている。

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役員らと話した乗り物マニアの記者は、「知らない新興航空会社=LCC」という図式が多くの人にあるのではないかということを指摘した。もちろん知っている人は問題ないのだが、大手航空会社の座席が取れなくてソラシドエアを提案された時に、知らない航空会社だとLCCと思いこまれ、運賃を見ると安くない。LCCではないのだから当たり前なのだが、この時点で敬遠されてしまう割合は決して多くないと考える。
であれば、乗る前から搭乗客を逃している可能性もあり、せっかくのサービスや新型機材導入がもったいない結果になってしまう。
あくまでも記者の個人的な見解ではあるが、ソラシドエアに搭乗したことがあり、そう感じたのであながち間違いでもないだろう。

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同社の高橋洋社長によると、搭乗客の約半数が九州の人だという。地元密着でよいではないかという意見はともかく、日本の人口の約1割が居住する首都圏からの搭乗者の割合が半分なのは人口比率や市場規模からみてもおかしい。だからこそ、ソラシドトークなるメディア懇談会で意見交換を行っているのである。
判断は読者がしていただければよいのだが、一つだけハッキリさせておかねばならないのは、ソラシドエアはLCCではないということである。
すなわち、大手航空会社と同様の基本サービスに追加料金を請求されることはない。
また、機材はすべてボーイング737-800(738)で、今年7月現在の同社が保有する機材の機齢は2.2年。わかりやすく言うと、どの便に搭乗しても新車なので、外れがないということになろうか。
このような基本的な情報を持ったうえで、搭乗の判断をすればよいのではないだろうか。

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同社は九州の地域振興のために、自治体と連携協定を結び、ラッピングを施した機材を運航させていて、その最新版が熊本県天草地方だ。
「VISITあまくさ号」と名付けられた機材で運航されている。
このソラシドトークでは天草地方の名菓や料理が振る舞われ、同地方の魅力もアピールしていた。

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天草の魅力とは何だろうか?インタビューする対象を探していた記者の目の前にうってつけの人物がいた。
熊本県天草広域本部 総務部 総務振興課 地域振興班 主事という名刺を差し出した松島可世子さん。
くまモンもびっくりの肥後美人だ。写真を撮らなかったのは記者痛恨のミス。

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そんな松島さんに天草の魅力を聞いてみた。
「食いしん坊なので、やはり食ですかね。とにかくおいしいですし、安いです。」
記者は九州出身なので、九州の食材が安くてうまいのはよく知っている。これは事実で偽りはない。

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「あとは、人がとにかくいいですね。私は天草の出身ではないですが、住めば住むほど面白いネタがたくさんです。例えばサンタクロース会議ですね。」
世界サンタクロース会議とは、クリスマスを祝い続けてきた天草で、クリスマスが本来持つ“家族のきずな”と天草の人々の“やさしさ”が会議を行うにふさわしいとして、今年で3度目をむかえる。9月に開催予定とのこと。

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天草は天草四郎時貞でご存じのとおり、西洋文化が伝来した当初からキリシタン(カトリック)の伝道地だった歴史的背景から、クリスマスの本来的意味での祭典を守り続けているという。現在では特にキリスト教徒が多いというわけではないようだが、クリスマスは同地にとって地域の伝統的な行事とも言えないことはない。

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熊本県や天草地方の自治体関係系者らもソラシドトークに来場し、報道関係者に天草地方をアピールした。
「地のものは地元で食べるのが一番なんですけどね。東京に持ってくれば高いのですが、こちら(天草)で食べるとポケットマネーでいくらでも食べられますから。」と笑いを誘った。

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九州全域の地方振興の期待も担って飛ぶソラシドエア。
LCCを選択する場合は別だが、同運賃なら機内で提供される絶品のアゴユズスープを飲むだけでも価値はある。
首都圏での知名度を上げるために努力するソラシドエアに期待したい。

※写真はすべて記者撮影

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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