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見たことのないものを見に行こう

見て買える店 小売店はどちらを向いている

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「物が売れない」

と、あちこちで聞かれる昨今です。
実質賃金は下がり、貧富の差は広がり、スマホ課金が広がり、今の世代は

自分にお金をかける事をしない。

とも言われます。

けれど、良い物を長く使うという習慣は廃れたとは思えません。

不景気の原因は色々ありますが、金銭の問題は今回はひとまず置いて、

一番身近で品物を見て買える小売店について個人的にかなり不満を持っています。
何故なら欲しいものを探している時に、まず店頭で言われる決まり文句が

「その会社とは取引がないので、うちで取り寄せは出来ません」

取引。会社間の問題ですね。
欲しい物を聞いた時の反応では無いような気もしますが、商品が無い時に決まって言われる魔法の言葉です。

自社製品の商品で、色々な媒体で絶賛された商品であっても
「その商品は、製造終了になりました。」

代わりになるようなものがないので、不本意ながらネットでの買い物をせざるを得ない状況なのです。

例えば、1996年に爆発的に売れた”ガルビニカン”というゴミ箱。価格も安かった事から世界中で売れまくった、エジプト出身のデザイナーによるこの美しいゴミ箱は日本でも10万個以上売れたといいます。(「エル・デコ 世界のインテリア the best」他)

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うちでは現在も元気に稼働中です。(上記写真)

現在この会社の別デザインのものがお洒落系な小売店で出回っていますが、正直あまり魅力を感じません。
私の使っている前の型のものは、小売店では手に入らないけれど、Amazonをはじめ、あちこちのネットショップで売っているので、欲しい時はそこで買います。しかも、定番品らしく、ランキングなどにも入っているという始末。メーカーの廃盤品ではないので、ここらも「会社の事情」というのが深くかかわっていると思われます。
例えリピーターが多い商品であろうとも、何故この「会社の事情」が優先されるのでしょう。

買いたいものがない。から買わない。

この選択は間違っていないと思います。

「ネットショップがあるから店で買わない」のではなく、
「買いたいものが取り寄せ出来ないのでネットで買う」
「実際は物を見たいけれど、ネットでしか買えない。」

そうした不満を小売業者の方はどう見ているのでしょう。
「当たり前」の基準があいまいな今、彼らが「メーカー」や「会社縛り」では無く、複数の店長の判断などで良い物を仕入れる事は可能なのでしょうか。

名前の知れていない優れた商品はたくさんあります。
かなり昔に秋葉原にあった
「ヤマギワ」
こちらは手の届かない物も含め、照明だけではなく雑貨など、良い物をたくさん扱っていた事で有名でした。今は南青山にショールームがあるそうですが、当時電気街だった秋葉原に存在した事の意味は大きいと思います。

「良い商品を消費者へ」ではなく、
「固定した流通の会社間の都合による商売」
が現在の小売業界ならば、物が売れなくて当然です。

世界中で話題になっているスキニージーンズの締め付けによる健康被害などの正しい商品情報は示されず、自分で探さないといけない情報の多さに困惑する中で、例え金額は少なくても働いて得たお金に対する業者の答えがそれならば、消費の回復は見込みなしと私は判断します。
日本における知名度が、そのまま商品の良さに繋がる訳ではない事も残念ですが、家具・インテリア用品から健康器具まで、長く親しまれている海外の商品の情報はほとんど流れていないのは何故なのか。

それらが、わずかではありますが、消費低迷に対する一つの答えのような気がします。

(トップの写真はフリー素材「ぱくたそ」さん、真ん中は著者撮影)

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
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