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人柄も能力も申し分ない上位校の学生が、採用選考で落とされてしまった「意外なワケ」

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私の知人で、地元のカーディーラーに人事採用担当として勤めている人がいます。彼によると、最近高学歴であるが故に採用を見合わせたことがあったのだそうです。

会社としてはまだまだ中小企業で、新卒採用も数年前に始めたばかりです。ただし経営者の戦略が当たり、会社としてはとても調子が良い状態が続いていて、毎年倍々ゲームのように売り上げを伸ばしています。この企業の会社説明会に、地元の国立大学生の院生が参加してきました。(文:河合浩司)
社長いわく「あと数年経ってから会えたらよかった」

この大学の学生は、当然ながら大手に行く人が大半ですから、地元のカーディーラーに目を向けることが珍しいといえます。参加のきっかけを聞いてみると「友人が参加するから」というだけのものだったようです。

しかし、説明会の中で経営者の話を聞く中で、何か感じるものがあったようで、本番の選考に進んでくれたのです。

一次・二次面接は当然のように通過。受け答えもしっかりしていて、採用担当者と共に面接を担当していた社員が、終了後に「本当に優秀な学生だなぁ」と思わず言ってしまうほど。

そして、最終面接は経営者と役員による個人面接だったのですが、結果は不合格。採用担当を務める彼は、驚いて社長に確認したそうです。

「なぜ不合格なのですか? あれほど優秀な人なのに…。あまりにももったいないですよ!」。すると、社長はこのように答えてくれたそうです。

「たしかに優秀な学生さんだ。人柄・能力共に申し分ない。だがなぁ、あの学生が入社してくれたとして、一体誰が仕事を教えるんだ? うちの会社には、まだあれほどの学生を育てられる土壌はないよ。あと数年経ってから会えたらよかったなぁ。いや、実に惜しい」

優秀な人材に「教えられる社員がいない」という現実

現実的な社長の判断に釈然としないものが残りながらも、理由を聞いて納得せざるをえなかったと話してくれました。

この会社の社員は、ほとんどが高卒。最近採用した大学生の中にも上位校出身者はいません。そういった状況を考えた上での判断だったようです。

同様の話を、他社でも聞いたことがあります。こちらは飲食店経営の会社だったのですが、内定を出さなかった理由はやはり「教えられる社員がいない」というのが一番だったと聞きました。

「採用は、能力テストというよりも相性診断に近い」とはよく聞きます。能力も大事なのですが、最も大事なのは相性だと私も思います。

学歴だけで先入観を持ち、相手を見なくなるのは愚かですが、お互いの相性を考えると一つの目安としては機能するのかもしれません。あまり表ざたになることはないでしょうが、高過ぎる学歴もお互いの縁を遠ざけることがあるものです。

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