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Aureole 代官山UNITで満員の観客が体感した幻想と快楽ビートの祝祭空間―OTOTOYライヴレポ

Aureole 代官山UNITで満員の観客が体感した幻想と快楽ビートの祝祭空間―OTOTOYライヴレポ

7月2日(木)東京・代官山UNITにてAureoleがワンマン・ライヴをおこない、新作アルバム『Spinal Reflex』の楽曲を中心とした演奏で満員の観客を魅了した。

Aureoleにとって満を持しての代官山UNITでの初ワンマン・ライヴ。会場に入ると20代中盤から30代のお客さんが多く落ち着いた雰囲気だ。ステージ上、背後のスクリーンには白地に「Aureole」の文字。仕事帰りのお客さんがまだまだ入ってくるためか、開演時間の19:30が過ぎてもライヴはまだ始まらない。そうこうしているうちにフロアはいつの間にかギッシリ満員状態に。

19:50頃、いよいよライヴがスタート。オープニングではVJによるアルバム・ジャケットやアー写、MVがフィーチャーされた映像が流され、リーダーの森大地(Vo.Gt.Prog)を先頭にメンバーが登場。森が中澤卓巳(Dr)に合図を送ると最新作『Spinal Reflex』の1曲目「I」でスタートした。せわしなく点滅する映像と共に中澤と佐藤香(Vibs.Glocken)が競い合うように激しくプレイすると、続いてドラムのカウントからアルバム2曲目「Core」のリフが飛び出し、ドッと歓声が起こった。これまで内省的な印象を与えるものだったAureoleの世界観を一変させた『Spinal Reflex』の象徴的な楽曲で、最新作の中でも文句なしのカッコ良さを感じさせるこの曲。すでにファン人気を獲得している様子が伺えた。岡崎竜太(B)は1曲目で弾いていたエレクトリック・アップライトベースからプレシジョン・ベースに持ち替えファンク・ビートでうねりを生んでいる。続いて実験的な色合いも感じさせる「Edit」で白熱のセッション。中村敬治(Gt)のトレブリーなギターの音色によるフレーズとリズム隊が戦うように音をぶつけ合い、saiko(Syn.Flute)のフルートがそこに加わる。

“ようこそ! 楽しんでますか?”と観客に声を掛ける森。“僕らが本気になって、みなさんが本気になると、あの日のUNIT行った? 伝説のAureoleのライヴってなるくらいにきっとすごいものが生まれると思うのでみんな一緒に作って行きましょう!”

ライヴ・アレンジでリテイクしたベスト・アルバム『Awake』収録の「The House Of Wafers」からゆったりした「Miz」へ。続いて「Needle」から、グッと音数を減らしたミニマルなサウンドとハンドクラップが印象的な「Pearl」。ギターを置きハンド・マイクで囁くように歌うバラード「Leave」では観客に向かい腕を大きく広げて歌う森。しばし混沌とした音像と静かなバラードが行き来するセクションに。ピアノから始まるバラード「Incident Light」ではスティール・ギターが郷愁感を感じさせる。後半のハードロック調に変貌していく様子は一曲の中で次々と表情を変える初期Aureoleの世界を表していた。ピアノを弾くsaikoと森に照明があたり新アルバムのラスト曲「Last Step」を歌い上げると、観客は静まり返りステージに耳を澄ましている。対照的に赤い照明の中始まった「Inner Plane」ではベースの岡崎が激しく弦を叩き興奮を煽る。

“元気ですか? 元気ですかぁ~!?”とフロアに向けてプチ猪木真似 (似てた)でおどける森。新しい曲は全然パソコンを使ってない、とのことで“生機械野郎どもです!”と変なメンバー紹介(?)から“結婚式で曲が流されてたりして嬉しい。色んなところで僕らの曲をかけてもらいたい”と森がアコギを持ち結婚式でかかった曲として、2ndアルバム『Imaginary Truth』からの曲「Disappear」へ。こみあげるような感動的な音像は確かに結婚式にピッタリ、名曲だ。

ライヴ定番曲の「World As Myth」から、ライヴは後半に突入の様相。両手を上げてフロアを煽る森はジャケットを脱ぐとTシャツ姿で大きなアクション。ギターによる指弾きの歪んだオリエンタルなリフがカッコいいロックな曲「In Light」でガンガン前に出るパンキッシュなサビが盛り上がった後は、すかさず「Ghostly Me」へ。一際体を揺らし盛り上がる観客たち。ライヴではより野太いアフロ・ファンク調になっており、グイグイと先導するベース・ラインが観客を煽り両手を叩かせる。後半は凶暴なまでのリズムを叩きつけ、続く「Dell」では佐藤が超絶テクを披露して盛り上げる。

“みなさん、本当に感謝してます!”とスタッフ等に感謝の言葉を述べると、モノクロの映像がうごめく中で演奏された「Windfall」でフロアをカオスに巻き込み、いったんメンバーはステージを降りる。アンコールの拍手に応えて再びステージに上がると“初披露の曲”としてソリッドなギター・リフと前のめりなリズムのダンサンブルな曲「Hercules」をプレイ。両手を叩いて“もっとください!”と煽ると加速するリズムに合わせてますます一体化するフロア。“長い時間ありがとうございました! やってきて良かった! 音楽の世界には悲しいことも楽しいことも色々あるけど、本当に音楽が好きな人が多くて嬉しいです!”と気持ちを吐露すると、最後の曲「Live Again」へ。ハンド・マイクを持ちステージから観客を見る森は実に嬉しそうで、最後は指揮者のようにバンドに向かうと両手を広げジャンプしてライヴを終わらせた。

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