梅雨に増える「家のカビ」、どこに発生しやすいの?

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梅雨に増える「家のカビ」、どこに発生しやすいの?

ちょっと油断すると、いつのまにかカビが増殖している梅雨の季節。カビ=身体に有害なものという認識はあるものの、その実態は意外に知らないことが多いのではないだろうか。

ということで今回、カビハイターなどをリリースしている花王の生活者コミュニケーションセンター、弦巻さんにカビについて色々とお話をうかがった。
――そもそもカビとはいったいどういったものなのでしょう?

カビは、分類学的にはキノコと同じ真菌類に属し、胞子と呼ばれる小さな粒の状態で空気中を漂っています。私たちは菌糸が伸長した状態を、カビと定義しています。

【画像1】黒カビの仲間であるクラドスポリウム属のカビ分生子(胞子)の拡大画像(画像提供:花王)

【画像1】黒カビの仲間であるクラドスポリウム属のカビ分生子(胞子)の拡大画像(画像提供:花王)

この画像のカビは、浴室をはじめキッチンなど家中に存在しているカビです

――写真のような物体が家中を漂っていると思うと、ちょっとゾッとします…。ところで、梅雨時期に多く発生するのはなぜなのでしょうか?

カビは水分や湿度(70~95%)、温度(20~30℃)、栄養という3つの条件が揃った場所に落ちると、発芽して菌糸がでてきます。特に梅雨時期はカビの生育条件である温度と湿度の条件を満たしているため、カビが発生しやすくなるのです

――浴室の発生頻度が高いのは、そういうことだったのですね。他に発生しやすい場所はどのあたりでしょう?

条件さえ揃えばどこにでも発生します。実はカビの胞子はハウスダストとして空気中に漂っており、汚れがあればそれがカビにとっての栄養源になるのです。花王の調査では、リビングのホコリ1g中に、約6万個のカビの存在が確認されています

――ハウスダストのなかにもカビが発生しているとは! 小まめな掃除を心がけたいですね。では、特に悩み度の高い浴室のカビを発生させないための対処法を教えてください。

日ごろから、カビの栄養となる石鹸カスや皮脂などの汚れを掃除することが大切です。また、入浴後、シャワーのお湯で汚れをサッと流した後、最後に水をかけて浴室の温度を下げておくことでカビの発生を防ぐことができますよ

――なるほど。では、それでもカビが発生してしまったらどうしたらよいでしょう?

カビ汚れをしっかりと落とす、塩素系カビ取り材『強力カビハイター』がおすすめです。カビの上に汚れが残っていたり、濡れていると効果が低下する場合がありますので、浴室用洗剤などで掃除した後、乾いた状態で使用するとより効果的です。また、カビ取り剤はご使用前に必ず使用上の注意を確認してください

雨の日が多く憂鬱な梅雨時期。しっかりとカビ対策を行い、気持ちの良い部屋をキープしたい。●取材協力
花王株式会社 生活者コミュニケーションセンター
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/07/02/93272/

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