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日本女性の摂取カロリーは終戦直後以下、食糧難のケニア並み 医師は「このままでは国が滅びかねない」

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国の最新調査では、「日本女性の8人に1人がやせすぎ」で、平均摂取カロリーは食糧難だった終戦直後を下回る値だそうです。6月27日放送の「週刊ニュース深読み」(NHK総合)は女性のやせすぎ問題を取り上げ、その背景とリスクを紹介しました。

やせすぎになると、人間は疲れやすくイライラするようになり、記憶力が低下します。それとともに骨粗鬆症や不妊、低体重児のリスクもあるといいます。産婦人科学専門の早稲田大学・福岡秀興教授は、次のように警鐘を鳴らします。

「本人の健康を著しく障害する可能性があります。このまま続くと国が滅びかねません」
「卵巣ホルモンの機能が低下し、重症化すると回復することは難しい。若いうちから更年期障害と同じような人生になる」

スマホやSNSの普及で「見られる意識」高まる?

しかし街頭インタビューでは、すらっとした女性たちが「太ってます。ダイエットしています」と答えます。ゲストの村上知子さん(森三中)は「私みたいな人なら分かるけど、細い人が『やせたい』というのが理解できない」と首をひねります。

すでに痩せているのに、もっと痩せたいと意識が働くことを、番組では「やせ信仰」と呼びました。1967年の英国モデル・ツッイギーさんの来日で「やせているほうがきれい」という概念が一気に広がり、1970年代以降も痩せ傾向は止まることを知りません。

国の発展によって判断基準が変わることも一因で、国が貧しいうちは太ることを望みますが、先進国では体形コントロールができる「やせている人の方がエラい」となります。これは日本だけではなく、欧米やアジア諸国でも見られる傾向だそうです。

さらに最近ではSNSやカメラ付きスマートフォンなどが普及することで、自分が見られている意識が高まったことや、働く女性の摂取カロリーに対する誤解もあるそうです。
長時間労働の女性は「必要な栄養素」を摂れていない

20代から30代の働く女性に必要な摂取カロリーは、国の発表では2000kcalほど。しかし実際の平均摂取カロリーは1470kcalで、食糧難のケニアと同じ飢餓状態レベルです。労働時間が長い女性ほど摂取カロリーや必要な栄養素を摂れていないという調査結果もあります。

NHKの寒川由美子解説委員は、一番の原因は「メディアが、やせている人やダイエット成功者をもてはやす風潮」にあると指摘します。「既製服がやせた人しか入らないものばかり」という意見も。

「どうしても女性のほうが容姿の評価にさらされやすい」と、男性側の意識を指摘したのは国際医療福祉大学・大学院講師の磯野真穂さんです。

「一生懸命勉強しても、女性は容姿が悪かったら選ばれにくいというダブルスタンダードに直面する可能性が高い。そのことを男性もしっかり認識していただかないと、いくら健康被害を言っても全く解決しない」

過剰なダイエットは男性のせい? 自己肯定感の問題?

番組にも、視聴者からこんな声が寄せられました。

「世間の風は太っている人に冷たい。実際に、やせたら周囲は優しくなりました」
「男性が言う『もう少し太ってもいいよ』は、全体的ではなくて出るところが出ることだと感じます」

しかしこれに対して男性側からはツイッターで「男性側のせいにするのは、原因を他人に振っているだけで何も解決しない。見た目に拘らない自己肯定感も育まないとね」と冷静な意見もありました。

確かに男性のせいにしても始まりませんが、むやみに女性に「やせた方がいい」などと言うのは、その人の健康を阻害するかもしれないと男性も認識する必要はあるでしょう。

男性より同性の眼を気にするのも、他人の価値判断を気にしている現れ。男女ともに正しい知識を持ち、自分の健康をしっかり管理するという意味で周囲に惑わされないことが大切だと感じました。(文・篠原みつき)

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