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嫌な思い出を忘れるちょっとしたコツ

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 仕事での失敗、友人に裏切られた、失恋、飲み会での失態など、忘れてしまいたい過去は誰にでもある。しかし、そういう思い出ほど、簡単には忘れられないものだ。
 イヤな思い出は、気持ちが沈んでしまうし、イライラしてしまう。過去にばかり意識が向いてしまうと、明るい未来があるにもかかわらず、そんなチャンスも逃してしまう。では、どうしたら忘れてしまいたいことを忘れられるのか。

 『忘れたいことを忘れる練習』(植西聡/著、フォレスト出版/刊)は、忘れるための方法をいろいろな角度から考え、90項目の方法を紹介する一冊だ。

 時には諦めてしまうことで、不本意な事態を忘れ、人生を前進させることも1つの忘れる方法だ。
 植西さんによれば、「諦める」という字は、仏教の言葉。仏教でいう「諦」には、「明らかに悟る」という意味があるという。
 何を明らかに悟るのかといえば「これは自分の力ではどうすることもできない」という事実を明らかに悟るのだ。それが仏教における「諦める」ということ。「これは自分の力ではどうすることもできない」という事実を認めて諦めてしまう方がいい場合もあるのだ。

 また、プロセイン(現在のドイツ北部)の王だったフリードリヒ2世は「この世で起こるほとんどのことは偶然の出来事だ」と言った。人は、何か悪いことが起こると、それを「必然に悪い結果が出た」と考えがちになる。もしくは、「あの人が悪いから、必然的に失敗した」と考える人もいるかもしれない。しかし、それではいつになっても明るい未来を築いていくための意欲は生まれてこない。
 その意味では、失敗した原因を自分の能力のなさや他人に求めることはやめることが賢明だと植西さんは言う。フリードリヒ2世が言うように「偶然の出来事だった」と考えるのがいいのだ。悪者探しをしたり、誰かを恨んだりしても意味がない。「たまたま、そうなっただけだ」と割り切る方が、気持ちを切り替えることができる。

 真面目で頑張り屋な人ほど、諦めたり、失敗は偶然だったと、考えるのは抵抗があるかもしれない。しかし、いつまでもイヤな思い出を引きずって、後ろ向きに生きるよりも、どんな方法でも忘れてしまって前向きに生きる方がいい人生を送れる。完全に忘れることは難しいかもしれないが、忘れたいけど、忘れられないと、悩んでいる人は本書から忘れるためのヒントを見つけられるはずだ。
(新刊JP編集部)


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