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神様、日給千円!? リアル京都な“陰陽師”アクションムービー『堀川中立売』

映画『堀川中立売』より (ふたりで)日給千円の神さま?


地球を狙う大妖怪の「人類奴隷化計画」に立ち向かうのは時給千円の神さま? 年間5000万人の観光客が訪れる歴史文化都市・京都――いや、そんなのは表層的な京都イメージに過ぎません。ホンマにリアルな京都は“一見さんお断り”の路地の奥にひそんでいるのです。『堀川中立売(ほりかわなかたちうり)』はそんなスッピンの京都を堪能できる、現代的“陰陽師”アクションムービー。主演の石井モタコ(オシリペンペンズ)を始め、バンドマンやアーティスト、タレントなど各界で活躍するクセ者ぞろいのキャスト陣、劇中に散りばめられた通好みのサブカル要素も見逃せません。首都圏での公開に続き、3月12日以降は関西で順次公開予定です。

映画『堀川中立売』より

映画の中心舞台は、堀川通と中立売通が交差する“堀川中立売”周辺。陰陽師・安倍晴明を祀る晴明神社のある一条戻り橋のやや南側、狭い路地に古い町家が並ぶ静かなエリアです。主人公は、OLの彼女のヒモとして生活するバンドマンくずれの信介と、ホームレスの美学を語る文学青年くずれのツトム(山本剛史)。いずれも、京都のアングラ的サブカルシーンでよく見かける、その日暮らしで年齢を重ねていくタイプのキャラクターです。

映画『堀川中立売』より

ところが、彼らが知らないうちに着々と進んでいたのは、地球侵略を狙う大妖怪・加藤 the catwalk ドーマンセーマン(秦 浩司)による「ドロップアウトを許さない・人類奴隷化計画」。そして、これを阻止すべく地球に降り立った“安倍さん(堀田直蔵)”と呼ばれるギャラクシーフォースのリーダーは、なぜかふたりに白羽の矢を立てて「日給千円(しかも二人分)」で“式神(しきがみ)”にしてしまいます。「人類奴隷化計画」のカギを握るのは、少年の頃に「正義感殺人事件」という無差別殺人事件を起こした寺田(野口雄介)という男。ついに、京都でギャラクシーウォーズが勃発する――。

映画『堀川中立売』より

「なんじゃこりゃ?」というハチャメチャなストーリー展開ですが、不思議とついていけるのでご心配なく。ナチュラルに自分たちの置かれた状況を受け入れ、さらには“無意識”のうちに妖怪たちと戦い始める、信介とツトムのユルくもしたたかな順応性の高さが説得力(魅力?)になるのでしょうか。繰り返しおとずれる「なんじゃこりゃ?」感覚がだんだんクセになり、やみつきになってしまうのです。

映画『堀川中立売』より

また、『東京スカイツリー』ならぬ『加藤 the cat walkドーマンセーマンタワー』のCG映像など、ていねいに作りこまれたディテールも見どころポイント。やたらに存在感のある萌え系少女・キララは、神聖かまってちゃんの1stシングル『夕方のピアノ』のプロモーションビデオで「死ね!」と叫んでいた少女と同一人物、劇中で信介とツトムがプレイしているゲームは、主人公が弱すぎることで有名な『スペランカー』など、マニアックかつツボを外さないサブカル要素も見逃せません。

映画『堀川中立売』より

監督は、『おそいひと』(2004)で重度身体障害者の連続殺人という前代未聞のテーマを扱い、各国に賛否両論を巻き起こした異端の才能・柴田剛。『堀川中立売』では、日常的な人間の悪意や無意味な行為の集積が作りだす巨大なエネルギーを映画のボトムラインに置いています。ネット社会と言われる現代において、このようなエネルギーが生々しくもリアルな現象として感じられることが、映画全体のグルーブ感を底から支えていると言えそうです。

映画『堀川中立売』より

一見、何も起きていないような静かな町のなかで、実はこんなカオスが潜んでいるのかも? 今年の春は、京都で花見の足休めに映画館に立ち寄って、ひと味もふた味も違う“ナマ京都”を体感してみてはいかがでしょうか。
 
『堀川中立売』
http://www.horikawanakatachiuri.jp/
監督:柴田剛
製作総指揮:志摩敏樹 脚本:松永後彦 柴田剛
撮影:高木風太 照明:岸田和也 録音:東岳志 美術:金林剛 編集:高倉雅昭
アソシエイトプロデューサー:田中誠一 松本伸哉
出演:石井モタコ 山本剛史 野口雄介 堀田直蔵 祷キララ 秦浩司 清水佐絵
音楽:森雄大(neco眠る)、Killa Sista、DEADPHONE、SUPERDUMB、あらかじめ決められた恋人たちへ、ヨコヤマヒデキ、RATVILLE、neco眠る、ABRAHAM CROSS、手ノ内嫁蔵、ELEKTRO HUMANGEL
2010年/HD/カラー/123分45秒
(C)2010 SHIMA FILMS
 
 

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記者:

京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。

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