是枝裕和監督が週刊文春の取材姿勢に対し公式サイトのブログで「怒ってます。」

是枝裕和監督

6月4日、映画『誰も知らない』や『そして父になる』などの作品で知られる是枝裕和監督が、自身の公式サイトのブログに

怒ってます。
http://www.kore-eda.com/message/20150604.html[リンク]

というエントリーをアップした。同日発売の『週刊文春』の記事に対してのもの。
文春は、ワイド特集で「是枝監督がカンヌ くまモンパーティーに怒った!」という1ページほどの記事を掲載。

五月二十四日に閉幕した、カンヌ国際映画祭。華やかな舞台の裏で、ある“事件”が起こっていた。
「『海街diary』を出品した是枝裕和監督が、経済産業省の後援で開かれた日本文化PRのパーティーを欠席したのです」(映画祭を取材した映画評論家・石津文子氏)

http://ch.nicovideo.jp/shukanbunshun/blomaga/ar804508[リンク]

上記記事には

日本に帰国した是枝監督に取材を申し込むと、本人からこう返事があった。
「確かに、あのパーティには違和感を感じて参加はしておりません。
それは、映画が中心にあるべき映画祭という場所にふさわしくないと思ったからです。ただし、参加していないので実際どうだったのか?僕は語れません。」

という部分があるのだが、是枝監督によれば、取材申し込みをスタッフが受け断ったところ監督のメールアドレスに直接依頼が届き、それに返信したものの一部を引用して書かれたものだという。
返信したメールの全文を掲載した上で、是枝監督は

「僕としては、取材は再度お断りしたつもりでしたが、にもかかわらず、この返信メールの一部を引用して記事は書かれました。
もちろん引用されることは全く事前に連絡はありませんでした。」
「少なくとも紙媒体では、メールの一部をこのような形で引用したいと思うのだが?という連絡が事前にあってしかるべきだと思うのだけど、違うかな?最早、感覚はリツイートと同じなんでしょうか?」

と語り、

「記事は『もっと怒ったほうが良さそうです』とまとめられていますが、今、僕の中にある怒りと落胆は、パーティーに対するものではありません。」

と結んでいる。

この是枝監督のブログでの発言を取り上げたWebニュースに、『Twitter』では

「所詮週刊誌は面白おかしく書いて買ってもらえたらなんでもいいんだもんね」
「文春限らずメディアは予断を持ってアプローチしてくるわけで、取材の背景を素早く感知して無視、が正」
「底の浅い三流マスコミの空白を埋めるための、どうでもいい記事の餌食になってしまったことはかわいそうだ」

といったようなコメントがついているようだ。

……ちなみに、その『週刊文春』のワイド特集のタイトルは「責任者出てこい!」だったりする。

※画像は是枝裕和監督の公式サイト『KORE-EDA.com』より引用

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Taka

元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。

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