マルチタスクは混乱の原因!生産性を高める仕事術
マルチタスクよりも一つのことに集中した方が生産性は高まる
毎日仕事やプライベートに忙しく、休みの日も活動しているあなた。マルチタスクで仕事をこなせる人に憧れませんか。例えば、私が仕事で関わっている女性の話を例に出しましょう。その人はいつも複数の仕事を同時に仕上げてくるので、マルチタスクな人だと感心します。ところが、最近結婚をして慣れない家事に忙しく、仕事との両立に難しさに悲鳴をあげています。結果、本人も自分は「一つのことしかできないことに気付いた」と話していました。
傍から見てマルチタスクを抱えている人、例えば一度に何本もの連載を抱えている作家や漫画家は、小さなタスク(作品)を同時に何作品もこなしているため、あたかも仕事をマルチタスクにこなすことができる人のように見えます。しかし、実際は一つの作品を集中してこなしてから、次に取りかかっているそうです。このようにマルチタスクで混乱した仕事をこなすよりも、一つのことに集中してその生産性を高めることで、仕事とプライベートを充実したものできます。そこで、複数の仕事を抱えた際の対応方法をポイント別に紹介します。
優先順位を付けてタスクを細分化し、工程表を作成して集中
1)優先順位をつける
やりたいことより、やらなければならないことから先に手を付け、いつまでにやるのかを決めましょう。先に、やるべきことをやり終えてから、やりたいことに手を付けることで楽しんで取り組むことができます。
2)大きなタスクは細切れにして、小さいタスクにする
大きな仕事を小さなタスクに細分化し、少しずつ終了していく達成感を味わいましょう。
3)見える工程表を作る
いわゆる仕事の見える化ですが、複数のタスクの期日が見えてくることが感覚的に分かります。無理を感じた場合は、取りかかる前に期日を変更しましょう。
4)次に何をするのかを考えてながら今のことに集中する
細分化されたタスクの最初の回が終了して次に取りかかる時、すぐに始められるように痕跡を残しておきましょう。自分に優しく引き継いであげられればベストです。
気になっていることをメモに書き出す
また、集中して目の前のタスクに取り掛かっていても、他のことが気になって集中できない時にはどうすればいいのでしょうか。私が実際に実践していて効果がある方法ですが、「気になっていることを、とにかく近くのメモに書き出すこと」です。
書き出す内容は何でもありです。「あのDVDを見よう」「友達にメールしよう」「明日図書館に本を借りに行こう」など。とりあえず書き出すことで、いったん今取りかかっているタスクに無関係なことを、頭の中から消すことができます。また、文字として残すため、忘れてしまう不安から逃れて目の前のことに集中できます。実はそのメモを後から見ると、たいしたことを書いていない場合が大半なのですが・・・。
(村松 秀雄/社会保険労務士・人材育成コンサルタント)
関連記事リンク(外部サイト)
平成生まれの新入社員の育て方。その傾向と対策
「さとり世代」を一流のビジネスマンに育てる育成術
印象に残る!漢字を用いた年頭の挨拶
最新の気になる時事問題を独自の視点で徹底解説するWEBメディア「JIJICO」。各分野の専門家が、時事問題について解説したり、暮らしに役立つお役立ち情報を発信していきます。
ウェブサイト: https://mbp-japan.com/jijico/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。