あなたの家の預金総額、知ってますか?
突然ですが、自分の家の預金が全部でどれくらいあるか知っていますか?
この質問、実は答えられない人がとても多いのです。
たいていの場合、夫婦どちらかが家計の「管理」をしているため、パートナーはその内容をまったく知りません。「稼ぐ人」と「管理する人」が完全にわかれていることもあります。でも、だからといって相手が貯金していると安心しきっていると……大きな落とし穴が待っているかも。
銀行員として、多くの企業、サラリーマンとつきあってきた菅井敏之さんは『家族のお金が増えるのは、どっち!?』(アスコム刊)で貯金の秘訣を明かしているのですが、パートナーが「大丈夫、任せておいて」と言う時ほど、実は要注意なのだそうです。
■夫が隠していた借金が2000万円!?
60代の女性の話です。
彼女は、お金の管理をすべて夫に託していました。50歳になっても、60歳になっても、夫にお任せの状態。まじめな夫のことだから、きちっと貯めているだろうと考え、どのくらい預金があるのかも知りませんでした。毎月渡される最低限の生活費で、暮らしのやりくりをしていたようです。
ある日、老後が不安になって旦那さんに預金を訪ねたとこと、「大丈夫だから、心配するな」と答えるだけ。
問い詰めると、たくさんの株を買っていました。損を株で取り返そうと、次から次に手を出して、ついにはカードローンで借金をして株を買っていたのです。
その額、じつに2000万! 「冗談じゃないわ」と相続放棄したそうです。
借金は払わなくてすみましたが、彼女に老後の蓄えはありません。
「私、どうしたらいいの?」と途方に暮れているそうです。
■夫婦の貯金を「安全」に貯めるには
共働きでお互いに一定額を出し合って「生活費」にしていたり、奥さんがパートで稼いだ分は、「これは私のお金」として自由に使っていたりと、家庭ごとに「お金のルール」を決めていると思いますが、ある一部のお金がブラックボックスになっているのは、きわめてキケンな状態です。
夫婦の間でこそ、経済状態をオープンにしなければ、絶対にお金は貯まりません。
家計管理の理想は、お互いの収入と支出を把握しあうこと。
すべての支出をパートナーに把握されるのはイヤだという場合は、貯蓄額だけはオープンにしましょう。月一回はお互いに確認する、共働きなら、天引き預金の通帳をつくって、双方の収入のうち、20%を貯めるなど、月に一回、合計額を確認しあいましょう。
本書ではそのほかにも、
相続で得する子ども、損する子どもはどっち?
通帳と印鑑の置き場は、「タンス」か、「金庫」かどっち?
など家族が安心して暮らし、お金を増やすための秘訣、毎月黒字になる通帳活用術など、誰も教えてくれなかったお金の殖やし方が解説されていますので、明るい未来のために活用してみてください。
(新刊JP編集部)
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ウェブサイト: http://www.sinkan.jp/
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