両親と声をなくした少年・ハジ。絶望の中で彼が伝えたかったこととは
『アーティスト』で第84回アカデミー賞をはじめ、多くの賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督の最新作『あの日の声を探して』が公開中。
1999年、チェチェンに暮らす9歳のハジは、両親を銃殺されたショックで声を失ってしまう。赤ん坊の弟を見知らぬ人の家の前に捨て、一人放浪するハジ。やがてロシア軍から逃げ、街へたどり着いたハジは、フランスから調査に来たEU職員のキャロルと出会う。自分の手では何も世界を変えられないと絶望していたキャロルは、せめて目の前の小さな命を守りたいと決意する――。
ナチスによってユダヤ人収容所に送られ、母と生き別れになった少年と、彼を助けるアメリカ兵の姿を描いた『山河遥かなり』を原案に、戦争で声と両親を失った少年が力強く生きる姿を描いた本作。闇の中でもがく彼らが、進んだ先に見たものとは……。
あの日の声を探して
監督・脚本:ミシェル・アザナヴィシウス
出演:ベレニス・ベジョ、アネット・ベニング、マキシム・エメリヤノフ、アブドゥル・カリム・ママツイエフ、ズクラ・ドゥイシュビリ
(2014年/フランス・グルジア)
公開中
© La Petite Reine / La Classe Américaine / Roger Arpajou
http://ano-koe.gaga.ne.jp/
都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。
ウェブサイト: http://www.neol.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。