海外のゲームが難しいワケ

海外のゲーム、つまり通称・洋ゲーと呼ばれているゲームには、難易度が高いものが多い。当編集部がいちばん難しいと思うゲームは、運のみで勝負に挑む『マインドシーカ』(ファミリーコンピュータ / ナムコ)なのだが、洋ゲーは飛び交う銃弾、襲い来るモンスターなど、肉弾的に難しい(変な表現だが)。では、どうして洋ゲーが難しいのか?

洋ゲーが難しい理由はふたつあり、まずひとつは開発者がただ単にゲームバランスを無視しているというシンプルすぎる理由。特にファミコン(海外での名称は NES)時代のゲームは鬼のごとく難しいゲームが多くあった。出せば売れる時代だったからであり、ゲームバランスを調整することなんて特に考えていなかった。

もうひとつの理由は、欧米の(特に北米の)ゲームレンタルシステムである。海外のレンタルビデオ大手・ブロックバスターは、日本のTSUTAYA的存在であり、ゲームソフトをかなり以前からレンタルをしていて、各地に店舗を構えている。

ブロックバスターのような大手だけでなく、北米では小さなレンタル店も数多く存在している。そんなレンタル店にとって、いちばん困ったゲームとは何だろうか? そう、カンタンにクリアされてしまう、やさしいゲームである。ブロックバスターからすると、お客にはできるだけゲームを長期間借りてもらい、レンタル料金をどんどんもうけていきたい。そのためには、難しくて先になかなか進めないゲームが最適なのだ。

そういうこともあってか、「難しいけど人気のあるゲームほど仕入れる」というような流れができているとかいないとか、以前からウワサにもなっている。メーカーとしては、全米に支店のあるブロックバスターにゲームが並ぶとかなりの利益になる。日本ではゲームソフトのレンタルは一般化していないが、いつかそんな制度が日本にもやってくるかもしれない。そうすると、いまよりもっとゲームが難しくなるかも?

現在、ゲームソフトのレンタルを行っていない店が増えてきたそうだ。それだけ、購入してでも欲しいゲームが増えてきたということだろうか。ある意味、それは嬉しい現象かもしれない。

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. 海外のゲームが難しいワケ
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。