【Interview】現役大学生社長が考えた学生のための「欠席管理」アプリとは?
現役大学生社長が考えた、学生のための「欠席管理」アプリがリリースされたのをご存知だろうか?
学生だからこそわかる単位取得と欠席管理というニーズに応え、正に痒い所に手が届くアプリに仕上がっている。
近畿大学経営学科2回生で現役の大学生である、スタートアップ企業のForStudentの山田良治(やまだよしはる)社長に話を聞いた。
・あと何度の欠席で単位不認定かが一目瞭然
Q1: このアプリはどのようなものでしょうか?
「シンプルに、学生の授業の『欠席管理』のためだけに存在するアプリです。
出席管理システムや欠席カウントアプリなどは数多く存在しますが、実際は『何度の欠席で不認定か』『何度の遅刻で欠席か』という判定は授業によって異なるため、学生にとって有効な情報とはいえません。
このアプリは自分の学生としての体験から、授業ごとの異なる判定を記録し、『何回欠席しているか』でなく、『あと何度の欠席で不認定か』という情報を基準に表示することよって、学生に有益な情報を提供します。」
Q2: 現役の大学生社長とのことですが、どのような経緯でこのサービスを開発することになったのでしょうか?
「自分自身病弱で、高校生の時も年間20回ほど学校を欠席していました。授業の数を数えるのが面倒くさく、学期末に近づくにつれ『この情報は確実なのか?』という不安に駆られました。
なんとか卒業して大学に入ると、授業によって判定が異なることで、欠席の管理がより難しくなりました。そこで、簡単に確実に『欠席管理』ができたらいいのになぁ。と思ったことが、開発のきっかけとなりました。」
・ずっと使えるシンプルなアプリを目指す
Q3: このアプリを開発中、苦労した点はありますか?
「UIとデザインにとても苦労しました。このアプリを『ずっと使える』ことを心がけました。使っていないボタンは半透明にして、押されているボタンは色を変えて不透明にするなど、使い勝手の良さを感じてもらい、ユーザーに『使い続けたいのはこれ』と思っていただける物を目指しました。
これだけは自分で使いながらでないと分からないので、何十回何百回と試しながら一番気にいるUIに向けて修正していきました。
デザインに関しても同じように、まず色が与える心理的効果から考え始め、どこに何をどう配置するのが一番すっきりするのか、一目で使い方を理解できるか、など、使いながら最適な答えを探していきました。」
Q4: ローンチ後のユーザーの反応はいかがでしたか?
「学生から非常に高評価をいただいております。もっとこんな機能・アニメーションがあったほうがいい。などの指摘も頂けております。
しかし、現在まだ多くの学校が履修登録期間のため、使ってみた時の使い心地などに関してはまだ多くの意見を頂けておりません。これから本格的に授業が始まるにつれて意見をいただけたらと思っています。」
・学生にしか分からない需要を満たす
Q5: 今後の他社との提携や、新たなサービスアップデートの予定などを教えてください。
「弊社は今後、学生向けの事業を拡大していきます。近畿大学を筆頭に大学と協力し、学生団体や学生をターゲットにしたいと思っている企業と提携していきたいと思っています。
欠席管理は、次回のアップデートで『テーマカラー変更機能』『何回目の授業を欠席したかの経歴表示機能』を追加予定です。
新作アプリに関しては、学生生活を送りつつ『大人が考える誰でも良いと分かる学生の需要』ではなく、『大人では理解できず、学生にしか分からない需要』を満たす方法を考え、アプリとして提供していきたいと考えています。」
(Writer: Saera Jin)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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