投資で経済観念構築?新社会人のためのお金のルール
一生懸命働いた成果として受け取るお給料、3つのルール
今の時期、電車に乗っていると新人研修に出かける会社員を見かけます。新しい環境に慣れるのは大変でしょうが、新社会人のみなさんが徐々に自分のペースを作り「有意義な社会人生活を過ごしてくれれば」と願っています。
就職して給料やボーナスをもらうことはとてもうれしく、学生の頃よりもお金に余裕を感じることがあると思います。今回は、一生懸命に働いた成果であるお金を大切に使えるように、3つのルールを紹介します。
まず、社会保険料や厚生年金など給料明細に書かれている内容を把握
給料やボーナスをもらうと明細が届きます。ぜひ、目を通して「学生から『オトナ』になった」ということを感じてください。給料明細を見ると、収入から健康保険料や厚生年金保険料などの「社会保険料」が引かれているのがわかります。健康保険は病院にかかったとき、入院したときに全額自己負担にならないようにみなさんをサポートしてくれています。
厚生年金保険は、退職後(65歳など)に受け取る老齢年金やケガや病気で働けなくなった場合に受け取る障害年金などがあり、払っている期間によって年金額が決まります。これら日本の社会保険制度は、外国に比べて手厚くなっています。こういったことを認識しているだけでも、新社会人の中で一歩先に行けるのではないでしょうか。
社内預金や財形制度など会社の制度を活用して財産づくり
社内預金や財形制度などを設けている企業もあります。どちらも自分のための財産づくりに活躍してくれます。収入から先に引いてくれるので(給与天引き)、自動的に自分のためのお金を貯めることができて便利です。
家を買うために住宅ローンを組むときや年金を受け取るとき「やっておいよかった」と思えるような特典もあるので制度内容を確認し、少しずつ初めてみましょう。
制度がない場合は、給料が振り込まれる銀行で自動積立サービスが利用できます。どちらも「そのお金がないものとして生活する」環境づくりに必要な仕組みなので、活用しましょう。
自己投資で人脈を、株式投資などで経済的な知識を広げる
社会人として、これから苦しいことや楽しいことがたくさん巡ってきます。自分の心の軸がしっかりしていると、困難に直面してもクリアできることが多いと聞きます。
何か問題が起きたときにうまく対処するためにも、自分磨きは大切です。さまざまなセミナーやイベント、スクールに参加するなど自己投資をして会社以外の仲間を増やし、幅広い考え方を身につけましょう。
また、自分のお金を貯金以外にも振り分けて株などへの投資を体験するのもおすすめです。将来結婚し、家族ができると時間的にも経済的にも制約されることがあり、投資を始める機会が今よりも少なくなります。早く始めればそれだけ経験できることも多く、経済的な知識も自然と入るようになります。毎月1000円~5000円ぐらいの少額からで構いません。まず、わかりやすい情報を提供してくれる自分に合った証券会社などを探して口座を開設し、入金する所からスタートしてみましょう。
(堀口 雅子/ファイナンシャルプランナー)
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