まさに王者の風格! 『キングチャーシューにぼしラーメン』を食す! @小田急相模原『とつき』

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さて、すでに「オダサガ観光大使」として頑張り過ぎな感が否めない筆者ですが、今回もオダサガのHOTな情報を書かせて頂きますんでヨロシクお願いします。

小田急相模原の駅から国立病院に向かって伸びる『サウザンロード』を歩くと、地元で人気のラーメン屋さん『とつき』があります。
『とつき』は鶏ガラ&煮干しの和風出汁で、さっぱりしたスープと自家製麺で人気があります。
そんな『とつき』に「ヤヴァイラーメンがあるらしい」との情報を得たので、ラーメン好きな筆者は早速訪れてみました。

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『とつき』はコダワリの自家製麺である

『とつき』の『キングチャーシューにぼしラーメン』が色々な意味でキテるらしいので、試さずにはいられない衝動に駆られ訪れた筆者。正直、『とつき』に関しての情報は

「キングチャーシューがヤヴァイ!」

くらいしか仕入れていませんでした。まあ、煮干し系だから二郎ほどヘヴィーじゃないだろうし、本当に言う程のモノなのかと、逆にソッチを心配したくらいです。
あまりにインパクトが無い場合、かなりの確率で記事として不採用となるので、取材するからにはドーンと来る絵面が不可欠なのです。

なので、ぶっちゃけ「味は二の次でも良し!」みたいな軽い気持ちで、適当にオダサガまで行ってみた次第です。

しかし!

店の入り口の横には「製麺室」が設けられ、自家製麺でやっているコダワリの店である事が判明!

「ほほう… これは味のほうも期待出来るんじゃないか?」

趣味で製麺するようになると、やはりラーメン屋さんの麺は気になります。そして、その麺が自家製麺だったりすると、否応無しに期待は高まるのです。

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デカ盛り系メニュー『キングチャーシューにぼしラーメン』

そんな『とつき』で一番尖ったメニューが通称『キングチャーシュー』です。お値段の方も、それなりに尖っていて1500円!
筆者的に1500円を超えるラーメンはNGなのですが、今回は特別にと言うか、すでに券売機の前まで来てしまったので1500円でも良しとします。

券売機で食券を購入しカウンターで待ちます。そしてタイミングを見て食券を出すと

「初めてですか? チャーシュー13枚入ってますよ?」

みたいな軽い牽制がありました。無論、コレを食べる為に来ているので返事はひとつ

「大丈夫だ、問題ない」

と自信満々に答えます。この段階でヒヨった態度を取ると盛りが軽くなったりするので、とにかく大丈夫である事をアピールする必要があるのです。

ちなみに『とつき』は麺の中盛りまでは同じ料金なので、筆者は中盛りにしてみました。
恐らく大盛りでもイケるとは思うのですが、初めての『キングチャーシュー』で大盛りにした挙げ句に、残してしまったとか最悪過ぎるので、ここは謙虚に中盛りくらいにするのがベストでしょう。

そして、嵐の前の静けさを楽しみつつ、コップの水を飲んで静かに待ちます…
この静寂こそ「デカ盛り」の醍醐味と言えるでしょう。

どんな盛りが来ても冷静に対処する平常心、すでにオーダーを通して後には引けない状況と緊張感、この相反する要素を自分の中でまとめる事が出来て、初めて「完食」と言うゴールにたどり着けるのです。

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『キングチャーシュー』の降臨!

そして筆者の『キングチャーシュー』がサーブされます。『とつき』のチャーシューは縦方向でスライスされているので、1枚が長いってか大きいのが特徴です。
しかも機械ではなく「手切り」なので厚さは5~7㎜ほどあります。実に贅沢なチャーシューと呼べるでしょう。

しかし… なんかネットで見た写真と違うような?

ネットでは丼の上に山と積まれたチャーシューと「とり皿」的な何かで来るのですが、今回は普通に麺とチャーシューが別皿で来ました。

これはこれでラーメンの写真は撮りやすいのですが、ちょっとインパクトが弱いような?

記事として没ると悲しいので、とりあえずネットで見たのと同じ感じに組立て直してみました。

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おお~!!!

なんかキングっぽくなった気がするぞ!

やはりチャーシュー麺は、チャーシューが麺の上に載ってナンボの世界ですからね。しかし、9枚ほどチャーシューを重ねた時点で、すでに麺が完全に隠れてしまったので、とりあえず9枚で勘弁してやりましょう。

そして、改めて『キングチャーシュー』を見てみると…

デカいだろw

チャーシューとかエラい事になってんですけどw

チャーシュー麺と言うよりは「おつまみチャーシュー」の画になってますよ。麺どころかスープも何も見えませんw

まあ、このグラフィックを求めて1500円払ったので、こうでなくては困るのですが、これはこれで困った事態になっている気がしないでもないですね。

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『とつき』の個性的なチャーシュー

すでに『とつき』のチャーシューが縦方向に切られている事は説明しましたが、他にも「脂身が少ない」のが特徴ですね。これは豚の腿肉でしょうか?

筆者も豚肉の肉っぽさを求めて「腿肉」でチャーシューを作る事もありますが、基本的には「肩ロース」を使う事が多いです。脂の差し加減が丁度良いからです。

「腿肉」を使っても作れるのですが、どうしても脂身がないのでパサつきやすいのが悩みです。なので一般的には「肩ロース」を使ったり「豚バラ」を巻いたりするのです。

しかし、煮干し系の店は割と「腿肉」でチャーシューを仕込む店が多いかも知れません。やはり煮干しと言うか節系のスープだと、あまり脂が入ると負けてしまうので、あえて脂身の少ない「腿肉」を選ぶ店が多いようです。

『とつき』のチャーシューは「腿肉」だけれども、実に柔らかく煮込まれています。箸で持つと崩れるくらい柔らかいです。

そして、普通はそこまで煮込むと味が抜けて、いわゆる「パサ豚」に陥るのですが、『とつき』のチャーシューはギリギリの所で引き上げられているようで、ちゃんと豚肉、もとい「腿肉」の味もチャーシューにしっかり残っています。

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『キングチャーシュー』を食す!!

とりあえずチャーシューが冷たいので、スープに浸しながら食べる事にします。数枚のチャーシューを食べると麺が見えて来たので、麺も食べてみましょう。

煮干し系のラーメンだと、通常は細麺、場合によっては極細麺も使われるくらいですが『とつき』の場合は中太麺です。

加水率は割と低めなのでスープの吸い込みも早いようです。あまりチャーシューを食べるのに時間をかけていると、麺が伸びてしまうので注意しましょう。

カンスイも少な目な気がします。あまりカンスイを入れると煮干し系の場合は「カンスイ臭さ」が出てしまうので、このくらいがベストでしょうか?

細麺ではないのですが、上記のように加水率やカンスイの量を変える事で、煮干し系のスープにフィットする麺に仕上がっていると思いました。

ここら辺の細かいフィッティングが出来るのは、自家製麺の強みですね。もっとも、それだけの腕がなければ作れないので、誰でも出来る訳ではないのですが。

と、麺とスープに感心している場合じゃありません!

この圧倒的なチャーシュー… どうしましょう?

筆者は自分でチャーシューを良く作るので、その大きさと枚数からしてボリュームを想像出来ますが、コレは恐らく600グラム以上あると思われます。
大体、スーパーで売られているのが500~650グラム、それを縦に切って13枚にしたら『キングチャーシュー』と同じくらいですね。

とりあえず「スープに浸しながら食べる」と言うのはチャーシューを食べる時の鉄則ですが、スープに対してチャーシューが多すぎる気がしないでもありません。

筆者が今までに食べたチャーシュー麺の中でも、確実に一番チャーシューが多い事は間違いありません。

事態を重く見た筆者は、割とハイペースで麺を食べ進みます。チャーシューと麺を交互に食べて、とりあえず普通のチャーシュー麺として味わう作戦です。

そして速攻で麺終了のお知らせ…

う~ん… これはバランスを考えたら逆に「麺大盛り」でも良かったかもしれないですねw

そして地味に「腿肉」がキツい…

パサっていると言う程ではありませんが、やはり「腿肉」なので筋肉繊維の「みっしり感」が肉である事を強調し、結果として

「咀嚼するものの、喉をなかなか通らない地獄」

に陥る罠です。そして、チャーシューがスープの熱を奪うので、だんだんスープが冷めてくる罠もあります。もはや、食べる側の努力では、どうにもならない状況に陥っていると言っても過言ではないでしょう。

と、なる事は最初から分かっていたので、筆者的には問題ありませんでした。ちょっとスープが冷めちゃうのは残念ですが、逆にチャーシューには脂身がほとんど無いので、そんなに熱々でなくても美味しく食べられます。

「それに自分、猫舌ですし!」(ココ重要)

最終的に、最後の2枚くらいで「ちょっとシンドイ」みたいな気持ちになりましたが、普段から肉を喰いまくっている筆者には余裕でした。

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『キングチャーシュー』 総評

『とつき』のスープと麺は、確実に「美味しいラーメン」に入ると思いますね。オダサガで人気があるのも納得です。

若干、チャーシューが温められていないので、スープが冷えてしまうのは残念ですが、まあコレは『キングチャーシュー』の宿命と言う事で、諦めるしかありません。個人的には

「チャーシューも温められていたら幸せだな~」

とは思いますが、一人で店を切り盛りしているのでオペレーション的に無理でしょうし、普通のラーメンならチャーシューは数枚なので、極端にスープが冷める事はないでしょう。

しいて言うなら、後半はどう食べても「おつまみチャーシュー状態」に陥るので、いっその事「ビール」とかあったら筆者的には嬉しいですね。

チャーシューが多すぎてスープが冷める事の是非はともかく、まさに「キング」を名乗るに相応しい盛りっぷりは、デカ盛りの範疇に入るかと思われます。
麺の量はそうでもないのですが、圧倒的に消化の悪い「肉」が推定600グラムほどドーンと来るのはヤヴァイですね。

みなさんもオダサガに来た時は、是非とも『とつき』でラーメンを食べてみて下さい。丁寧に作られたスープと自家製麺に、きっと満足する事でしょう。

ちなみに初めての人は『キングチャーシュー』の下に『チャーシュー8枚乗せ』があるので、そちらを試してからキングに挑む事をオススメします。

住所    神奈川県 相模原市 南区 南台 5-14-21

営業時間  11:00~15:00 17:00~売り切れまで

定休日   不定休

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