ノロウイルスによる食中毒 愛知・岐阜・三重の三県 3月末で昨年1年の発生数を超える

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愛知・岐阜・三重の三県で、ノロウイルスによる食中毒事故が増えています。3月末の時点で36件で昨年の1.5倍以上に達しており、罹患者は昨年の3倍以上の1899人。地方自治体の担当者は、飲食点の従業員からノロウイルスに感染している可能性を指摘しており、手洗いほか調理器具の消毒などの徹底を広報しています。

一般的によく知られているノロウイルスの感染経路は、ノロウイルスに汚染された牡蠣などの二枚貝を生食など。ただし、ウイルスによって起こる感染症ですから、調理器具が汚染されていたり、調理担当者が手洗いを十分に行わなかったり、清潔な食器を使わない場合は、すぐに感染が広がります。

ノロウイルス自体は、根治治療薬がなく、幼児や高齢の方、体力が低下した方は、重篤な状態に至る事も珍しくありません。症状がひどい場合や輸液の投与などを行う場合もありますが、一般的には水分補給を行いながら、症状が治まるのを待つしかありません。

今回の、東海地方で多発しているノロウイルスの感染事故は、飲食点の従業員の手洗いや、調理器具の洗浄などが徹底されていないために起こったものとされています。ノロウイルスによる同様の事故は、全国で多発しており、調理関係者に注意が呼びかけられています。

また、ノロウイルスではないものの、北海道ではカンピロバクターが原因と思われる食中毒で、中学校3年生の女子生徒が死亡する事件が起きています。

飲食店で従事される方は、もちろんですが、顧客として食事を楽しむ際も、事前に手洗いしない場合は、感染を拡大する原因となることがあります。楽しい食事の時間がトラブルにならないように、留意したいですね。

※写真は足成 http://www.ashinari.com/2012/12/07-373882.php?category=288 から

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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