風来坊の力也 九州福岡県博多から東京都新宿まで1200kmヒッチハイクの旅 5日目

DSC_0205

風来坊力也のヒッチハイク旅
4月2日のLIVE放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv216136856

風来坊力也の旅日記

広島からヒッチハイク再開。
春休みという事もありパーキングエリア内の車の数が増える。
ありがたい、これだけ車があればなんとかなりそうだ。
ところがなかなか次の車が見つからない。
徐々にあたりは暗くなり車の数も減少する。
パーキングエリアが閉まるのが21:00、リミットが迫る。
こういった局面は今まで何度もあったが、3時間まったく車が見つからないので焦る。
もしかしたら、ここから岡山に向かう車は無いんじゃないだろうか?
選択肢は2つ、このままパーキングエリアで車を探すか、下道を降りて車を探すか。
過去の経験上、下道でヒッチハイクは相当難しい上に、長距離移動の車は滅諦に見つからない。
なので、歩くしかなくなる。
この旅を続けておよそ2カ月になる。
以前は1km圏内でも歩く事が面倒だったが、今では10km圏内の距離ならば歩いて行こうと思えるようになった。
インドアな自分にとってこれは驚くべき成長だ。
決断する、ここままパーキングエリアで車を探そう。
理由のひとつに、次のサービスエリア・パーキングエリアがこの先30km圏内になかった事。
次のサービスエリア・パーキングエリアに辿りついたとしても、この時間のヒッチハイクが難しいのはどこも同じ事だからだ。
ここで粘るしかない。
10台、20台、何台声を掛けたか分からない。
次のインターで降りる車ばかり、岡山には行かない車ばかりだ。
ダメ元でトラックに声を掛けるが、全滅。
基本、緑ナンバーのトラックは荷物以外乗せることが出来ない、会社の規定で乗せられないのだ。

焦っても仕方がない、一旦休憩、飯を食う。

DSC_0201

満腹になり今までのヒッチハイクの仕方を思い返す。
これは今までのヒッチハイクで学んだ事だが、悲壮感や焦燥感が漂うと乗せてくれない。
必死になりすぎても駄目だ、出来るだけナチュラルな状態で声を掛ける。
気持ち的には「乗せてくれなくても良いけど、乗せてくれたら嬉しいなー」くらいが丁度いい。
口調もゆっくりはっきり、最初の2・3言は聞こえていないと想定し、振り向き話を聞いてくれる対面の状態になってから落ち着いて一言一言区切りながらヒッチハイクである事を伝える。
お願いは最後だ、まずは目的と危害がない事を分かって貰わなければならない。
自分が何者かをハッキリさせてから、ここから乗せて頂けないかの交渉に入る。
この瞬間は相手の反応に意識を集中しなければならない。
少しでも難色を示す素振りがあれば、すぐに引く、食らいつかない、粘らない。
ここで粘っても100%お断りされる、また車内の空気が非常に悪くなる。
潔さが大切なのだ。
そして過度な期待と要求は決してしない。
ヒッチハイカーを乗せる事には何のメリットもないのだ。
ドライバーさんは善意のみで乗せて下さっている事を忘れてはならない。
『平常心』と『感謝』ヒッチハイクをする上でこの2つがとても重要。
あとは『運』巡り会えるのを祈るしかない。

飯を食って落ち着いた、ヒッチハイク再開する。
1台目、方向が違うためお断りされる。
すぐに引く、そして話を聞いてくれたドライバーさんに感謝。
「ありがとうございました」
2台目に声を掛ける。優しそうなおとうさんで話を頷きながら聞いてくれた。
今から四国の実家へ向かうと言う。
落ち着いて交渉する、平常心を忘れずに「途中まで乗せて頂けませんか」
返事はOKだった!「ありがとうございます」感謝の気持ちが溢れる。
飯を食って落ち着いたせいか焦りもなく交渉がうまく出来た。
ヒッチハイクを開始して3時間、ようやく前に進む。

DSC_0203

四国に到着。

DSC_0204

四国最後のサービスエリア、津田の松原サービスエリア。
ここから本州に入るには鳴門海峡を超え淡路島を通過するルートしかない。
距離にして140km、一気にヒッチハイクしなければ本州入りは不可能。
今日はここで野宿、明日のヒッチハイクも厳しそうである。

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 風来坊の力也 九州福岡県博多から東京都新宿まで1200kmヒッチハイクの旅 5日目
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。