【動画】実在の“消えゆく島”を粘土で描いた短編映画が感動的
アメリカのチェサピーク湾にあった「Holland Island(ホランド島)」をご存じだろうか?
1600年代に発見され、1850年ごろまでには漁師や農家たちのコミュニティーが形成された小さな島だ。
しかし島の周囲の水かさが徐々に増し、ついに2010年に沈んでしまった。
その「Holland Island」をテーマに短編アニメーション「The Ballad of Holland Island House(ホランド島の家のバラード)」を制作したのが、アメリカ在住のアニメーター、Lynn Tomlinsonさんだ。
作品のモチーフは、この「Holland Island」の最後の家となった「Holland Island House」。
かつて、この島で暮らしていた人々の営みと沈みゆく島の風景が描かれている。
Lynnさんがこの作品を制作する際に用いた手法が、クレイペイント。
ガラス板にクレヨンのような粘土を使って絵を描く手法で、全てのカットを手描きと写真で作り上げている。
素朴な温かみが特徴で、まるで美術館でたくさんの絵画に囲まれているような不思議な気持ちになる。
消えゆく文化を描いているため切ない気持ちにはなるのだが、なぜかほんのり懐かしくそして心温まる作品になっているので、気になった人はぜひ最後まで堪能してほしい。
Vimeo
https://vimeo.com/lynntomlinson/hollandisland
LYNN TOMLINSON
http://www.lynntomlinson.com/recent/#/holland-island-house/
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