新しいシェアの形!?自宅をオフィスとして開放する「Hoffice」が世界で流行中
PC1台さえあれば、どこでも仕事ができる時代。
日本でも、特定のオフィスを構えず働く“ノマドワーカー”が増えているが、毎日カフェに長居するのも飽きるし、コワーキングスペースは賃料が気になる…という人もいるのでは?
そんな中、ポスト・ノマドとも呼べそうな新しいワークスタイルが、北欧・スウェーデンから世界へと広がりを見せている。
それが、今回ご紹介する“Hoffice”だ。
・“Hoffice”とは?
とある家の大きなテーブルを囲んで、黙々と仕事に励む人々…。
“Hoffice”は、“Home(家)”と “office(オフィス)”を1つにした造語で、家をオープン・オフィスとして無料公開するコミュニティだ。
それぞれの“Hoffice”は、インターネットを通じて1日単位で参加者を募集しており、初対面同士が集まることも多い。
創始者のChristofer Franzenさんは、もともと大学院で効率的な働き方を研究していたのだが、卒業後カフェや自宅で独り働く日々に疑問を感じ、仲間の家で一緒に働くことに。
その取り組みが、ノマドワーカーの間にクチコミで広がり、自然とネットワークが形成され始めたという。
・その魅力は?-集まることで、効率的に働ける
家に集まると、ついおしゃべりに興じて集中できないのでは?と思ってしまうが、“Hoffice”には効率的に働くためのルールがある。
推奨人数は10人以下、45分のセッションと15分の休憩を繰り返すスタイルで、メンバーは各セッション前に目標を宣言しあい、終了後に達成度合をチェックする。
この緊張感のお陰でかなり集中できるそうで、さらに異業種の人々との偶然の出会いが、新しいアイデアやビジネスを生み出すきっかけになることもある。
・ブレイクタイムにはアクティビティも
また、ブレイクタイムにも特色が。メンバーの得意分野や立地を活かし、ヨガ講座やトランポリン教室、屋外散策、ゲーム大会などが開催される。
この時間ばかりは、大人も全力で遊びを楽しみ、次の45分に向けて気分をリフレッシュする。
また、ランチタイムには皆で費用を負担しあい、ブッフェなどを開催するのが一般的。
午後もセッションとブレイクを繰り返すと、ついに1日のタスクをクリア!晴れ晴れとした気持ちで、仕事を終えることができるというわけだ。
・参加方法は?
参加方法は簡単で、自分の都市の“Hoffice”用Facebookページに登録し、各日程の申し込みをするだけ。
自宅で“Hoffice”を始めたい人は、まず他の“Hoffice”のメンバーとなり、運営システムや心得を学んだうえで、新たにFacebookページを作成するという流れだ。
晴れて“Hoffice”のオフィシャルサイトに承認されれば、世界中の誰もがあなたの“Hoffice”を見つけることができ、地元の人だけでなく、旅行中のワーカーがふらりと立ち寄る、なんてこともあるかもしれない。
・ヨーロッパやアジアでもスタート
この新しいワークスタイルは、すでにヨーロッパ諸国をはじめ、アメリカ、台湾などにも広がりを見せている。
シェア精神と信頼を基盤にしているため、セキュリティ上の不安はあるものの、この取り組みがどんな発展を遂げるか、気になるところだ。
インターネット環境や少しのワークスペースさえあれば、誰でもすぐに始めることができるので、ぜひ日本のノマドワーカーの皆さんもトライしてみては?
Hoffice
http://hoffice.nu/en/
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