ヤマハ発動機がデザインした“球体型ドラム”と“2人用マリンバ”がすごい
ヤマハ株式会社とヤマハ発動機株式会社が、3月12日から4月12日にかけてフランスで開催されるデザイン・イベント〈第9回サンテティエンヌ国際デザインビエンナーレ2015〉に参加し、共同出展を行う。
通常ヤマハは楽器を、ヤマハ発動機は主にオートバイなどの製品を手がけていることで知られている。しかし今回の共同出展に際し、両社のデザイン部門がそれぞれの作法や考え方で、生産・商品化の制約に縛られることなく、互いの製品をデザインするというプロジェクトを始動させた。
そうしたテーマのもと、ヤマハ発動機株式会社のデザイン本部から生み出されたの出展作品はとてもユニークなもの。それが上記に写真を掲したの球体型ドラムス「RAIJIN(God of the Thunder)」と2人用マリンバ「FUJIN(God of the Wind)」だ。
発表によると球体型ドラムスは、既存のメソッドを超え人間の表現欲を満たす理想的な構造を追求したとしている。たしかにこの構造であるならば、ドラマーは一切座る必要もなく、全身で音楽を奏でることができそうだ。バンドのなかでは、いつもギターやベースといった楽器担当メンバーの影に隠れがちなパートだが、RAIJIN(God of the Thunder)を導入しさえすれば、一番の注目を集めること間違いなし。
そして見た目が美しい円形のマリンバ、FUJIN(God of the Wind)は、互いのスイングやギャップが生む偶発性を活かしたスリリングな演奏を楽しめるとしており、このデザインや機能を含め、もし実際に商品化されれば意外とすんなり演奏に加われるのではないかという気もしてくる。もちろん2作品とも、出展作品のため製品化の予定はないが、どちらも音楽好きなら興味をそそられるものだ。
またヤマハ株式会社も自らの方法論のもと、フォルムが美しいモーターサイクルや電動アシスト自転車などの作品を考案している。こちらもぜひ一度目を通していただきたい。(鶯巣大介)
・ヤマハ株式会社 ヤマハ発動機株式会社 広報発表
http://global.yamaha-motor.com/jp/news/2015/0216/ahamay.html
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