「東京だけでなく全国で。地方の宝を掘り起こす」 クールジャパン戦略推進会議開催
政府は、第一回のクールジャパン戦略推進会議を2015年1月27日に中央合同庁舎第4号館内で開催。冒頭、山口俊一クールジャパン戦略担当大臣が挨拶し、「日本文化の情報発信を2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて戦略を持ってやる」と述べる一方、「東京だけでなく全国で取り組みたい。地方の宝も掘り起こすことができるのではないか」と外国人観光客の誘致などインバウンド政策にも力を入れる意向を示しました。
第一次安倍晋三内閣時の「クールジャパン推進会議」に「戦略」という文字が入り、「我が国として”稼ぐ”ためのビジネスプランの策定に質する」と目的が明確化された今回の会議。山口大臣は「稲田(朋美)前大臣もいろいろな服を着て発信にがんばっておられたが、これからはより戦略を持ってやっていきたい」と強調。「様々な分野を連携して、相乗効果を大きくしていく」「地方のコンテンツの発掘し、地方創生を実現する」「クールジャパンとビジット・ジャパンを連携を図る」の3つをポイントとして挙げ、「それぞれの分野で活躍する最高のメンバーに集まって頂けた。さまざまな面で示唆を頂ければ。政府全体でしっかりと取り組みたい」と述べています。
第一回目の会議には、山口大臣をはじめ、平将明内閣府副大臣、松本洋平内閣府政務官といったクールジャパン担当のほか、総務・外務・財務・文部科学・農林水産・経済産業・国土交通の各省から各大臣が出席。関係の政策についての説明がなされていました。
民間有識者として選ばれた中には、夏野剛慶応義塾政策・メディア研究科特別招聘教授や、宮川恭夫サンライズ社長、中川悠介アソビシステム社長といった名も。コンテンツ発信の現場で活躍しているキーパーソンが入ることで、より具体的な議論になることが期待されます。
次回は、2月にコンテンツ・先端技術をテーマにした第二回会議を予定。3月には地方版クールジャパン会議と、地方文化・産品をテーマにした第三回会議、4月にはファッション・食をテーマに議論する。その後、5月と6月に報告書のとりまとめを行うとしています。
ちなみに、前回のクールジャパン推進会議は自由討議までメディア・一般人も傍聴可能だったのですが、今回は大臣・副大臣挨拶までのメディア公開に留まりました。議事録は全て公開されることになっていますが、筆者としては少し残念でした。
クールジャパン推進会議(内閣官房)
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/cool_japan/ [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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