世界のスーパーで日本のお菓子を探してみた
アメリカやヨーロッパなどの旅行先で日本のお菓子「ポッキー」が”MIKADO”という名前に日の丸デザインのパッケージで売られているのを見てびっくりしたことはないでしょうか。
新刊JPでも以前、「日本の「キットカット」が外国人に人気の理由とは?」という記事で、『「キットカット」 公式ブランドブック 読むキットカット』(徳間書店/刊)で書かれていた海外でのキットカット人気に触れましたが、キットカットやポッキー、ハイチュウなど日本のお菓子が世界各地に次々と輸出されブームを形成しつつあります。
“Japense snack”の虜になり、レビューをせっせとアップする外国人ブロガーも。 日本製菓はいったい世界のどこまで広がっているのでしょうか。
休みを利用してメキシコシティ(メキシコ)、ホーチミン(ベトナム)を訪れた新刊JPライター石井が、現地で日本のお菓子を探してみました。
■メキシコシティで「暴君ハバネロ」は見つかるか
日系人の多く住むメキシコシティでは、多くのスーパーマーケットで日本製菓を見つけることができました。
どこの国でも大人気な「ポッキー」は、メキシコでは“MIKADO”ではなく“POCKY”表示で販売されていました。プレーン味だけでなく、ビター味、イチゴ味、アーモンド味などあり、種類の数は日本と比べて遜色ないほど。もちろんハイチュウやキットカットも売られており、メキシコシティでなら日本人も口寂しい思いをせずに暮らせそうです。
また、製菓ではありませんが、乳酸飲料「カルピス」がスーパー店頭で「日本オリジナルの味」としてオススメされていました。こちらも、欧米で表記される”CALPICO”ではなく日本のオリジナル名と同じ“CALPIS”としてディスプレイされていたのが印象的でした。
“Cow’s Piss”(牛のおしっこ)と発音が似ているために欧米輸出の際に“CALPICO” へと表記を変更されたカルピスですが、基本ローマ字読みのスペイン語圏ではその必要はなかったのかもしれません。
ちなみに、ハバネロの本場メキシコで「暴君ハバネロ」が売られているか探したのですが、筆者が訪れたときには見つけることが出来ませんでした。残念。
■ホーチミンでは日本菓子の「そっくりさん」
ベトナム最大の都市、ホーチミン。2000年代からめざましい経済成長を遂げたベトナムには日本企業の工場や支店などが多く進出してきたこともあり、多くの日本製菓が売られていると聞いていました。
スーパーに行けば手軽に日本人のなじみの味が・・・と思いきや、店頭を見てみると、日本のお菓子にの「そっくりさん」なのか、それとも輸出用にアレンジされた正規品なのか分からないパッケージが多く並んでいるのです。
ベトナム人のガイドさんから「かっぱえびせん、ポッキーなど日本のお菓子がベトナムで人気」と聞いていたのですが、かっぱえびせんはタイ製の「はなみ」という缶詰入りのものに、おっとっとはイラストの違う「マリンボーイ」に、ポッキーは「ラッキー」という製品に(この「ラッキー」という製品はかつて明治製菓が日本でも売っていたそうですが・・・)なっています。
「コアラのマーチ」はベトナムでの宣伝に力を入れているらしく多くのスーパーで目にしましたが、日本のパッケージのものもあれば中国産の「そっくりさん」のものもありました。
日本のお菓子が輸出されるときに名前やパッケージを変更される例はよくありますが、いわゆる「パクり」商品のようなものを見つけるとびっくりしてしまいますね。類似商品が多く出回るということは、日本のお菓子がそれだけ世界でも人気だということの裏返しなのでしょうか・・・。
日系製菓各社が東南アジアなどへの輸出を続々と決定しており、世界への日本製菓の進出はますます進むことでしょう。世界各地の店頭で日本のお菓子を目にする機会も増えていくと予想されます。
海外旅行の際にはお決まりの観光スポットを訪れるだけでなく、地元のスーパーで日本のお菓子を探してみるのも楽しいかもしれません。
(新刊JP編集部/石井結)
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