ガジェット通信のオタク女子と東村アキコ通男子が観てきた 「映画『海月姫』って実際どうなの?」 ※微ネタバレあり
12月27日に公開となった東村アキコ原作・能年玲奈主演の映画『海月姫』。読者の皆様は、もうご覧になりましたでしょうか? 今回、作品を観てきたガジェット通信記者のTakaと藤本エリが率直に感想を語り合いました。(※微妙にネタバレを含みますので未見の方はご注意のほど)
Taka:
東村アキコ先生のファンで、単行本化されている作品はほとんど読んでいる。
伝説のファンイベント「東村アキコと工作員の集い」に男性ながら参加したこともあったりする。藤本エリ:
映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。
2014年観た映画は120本以上!
キャスティングがホントよかった
Taka(以下、T):僕、『海月姫』をはじめ東村アキコ先生の作品が好きで、ドラマの『あまちゃん』を全部見てたこともあって能年玲奈さんのファンでもあるので、今回の映画化にはとても期待してました。
藤本エリ(以下、藤) :私も原作読んでたんですけど、ホント配役がハマってましたよね。「変だな」というのが1個もなかった。「能年ちゃんだと可愛すぎ」っていう人もいるかもしれないですけど、月海も、メガネとかかけてサエない感じにしてるけどホントは可愛いじゃないですか。すごく合ってるなと思いましたね。
T:僕は「月海」というよりは「ああ、能年さんだな……」というか、能年さん寄りのキャラだとは思ったんですが、違和感はなかったですね。
藤:蔵之介は難しい役だと思ったんですけど、菅田将暉くんよかったですね。
T:そうですね。声は男性のまんまでしょうがないとしても(笑)、ビジュアル的には問題なく。結構デカイんですよね?(※Wikipediaによれば175cm)
東村先生やスタッフが「奇跡のキャスティング」と言ってたらしいんですが。
藤:ホントキレイでしたね。そこら辺の女子が平気で負けると思います……(笑)
T:うーむ。この前、『海月姫展』を見に行って女装した某記者なんか「アミダばばあ」みたいになっていたというのに(笑)
参考:“男子禁制”につき男性は女装必須! 映画衣装や本物のクラゲまで「海月姫展」開催中
https://getnews.jp/archives/734367[リンク]
藤:あと、女子的にはシュウシュウがかっこよすぎてヤバかったですね。
(※シュウシュウ=蔵之介の兄・鯉淵修。エリートの中年童貞)
元々、長谷川博己さん好きなんですけど。『セカンドバージン』とかではカッコイイ役だったのに、園子温監督の『地獄でなぜ悪い』では三枚目だったんですよ。あ、この人コメディもいけるんだ……と思ってたら、今回もワインをブホっ! と吹き出すところとか、ハマってましたね
(※セカンドバージン=2010年放送のNHKドラマ。長谷川博己は主演の鈴木京香と不倫する年下男性を演じ注目を集める)
T:なるほど。僕は運転手の花森さん役の速水もこみちさんが「オイシイ役だなぁ~」と。
藤:もう、もこみち! でしたね(笑)
T:実際、なんか花森さんってあんな感じなんじゃないかなと思いながら観てました。
藤:長谷川さんも、もこみちさんもスタイルがいいじゃないですか。背が高くて手足が長くて。東村先生の絵っぽいんですよね。
T:「あまちゃん」ファン的には平泉成さんが出演なさってたのも嬉しかったです(笑)
「尼~ず」のキャスティングに関してもよかったですね。池脇千鶴さんとか最後まで気づきませんでした。一応事前にどっかで「尼~ず」のキャスティング情報は見てたはずなんですが、最後スタッフロールみて「あー、そういえば池脇千鶴さんだったっけか」と(笑)
まあアジアン馬場園さんはそのまんまという感じではありましたけど。「大山のぶ代」のところでは劇場大爆笑でした。
藤:私も声出して笑いました。篠原ともえさんもよかったし、まややもスタイルがよくないといけないので太田莉菜さん。「尼~ず」はホントに完璧でしたね。マンガから抜け出てきたような。
T:稲荷翔子役の片瀬那奈さんは、色仕掛けとか、いかにも「”女”を武器に使ってますよ!」みたいな感じという。原作ファンがみても全然OKだと思いますよ。
藤:マンガ的でよかったですよね、コテコテで。
気になったところは?
藤:逆に、何か気になったところはありました?
T:うーん。まあ、原作的にはまだいろいろと決着がついてないけど、映画的には物語をシメた、みたいなところがあったので……まあそれは仕方がないところではあるんでしょうけど。すこし終盤が唐突な感じはしましたね。ここまでの展開でもうそれ? という。
藤:私は、挿入歌がちょっと気になりました。主題歌はとてもよかったんですけど、頭にクルマが浮かんできてズルっとなってしまいました。
(※挿入歌はSEKAI NO OWARI『スターライトパレード』 トヨタ『ラクティス』のCM曲として使われていた)
T:そうですか、僕はこれまであまりSEKAI NO OWARIを聴いたことなかったので「ああ、いい感じだな」という感じで観てました。あの場面にも合ってると思ったんですが、まあそれは人それぞれというか。
藤:実際、アンチセカオワだった知人が、この映画を観て大好きになって全部CD買ったって言ってました(笑)
T:それも凄いですね。ではまあ、観る前にトヨタのCMのイメージは頭の中から消しておくようにと(笑)
藤:あと、衣装デザインがきゃりーちゃんとか椎名林檎ちゃんとかを手がけている飯嶋久美子さんで。 “クラゲドレス”、スゴイ可愛かったですね。
T:観る前は漫画チックな衣装だけど大丈夫なのかなと思ってたんですが、普通に着てああいう風にファッションショーをやっても全然OKでしたね。
あと、原作者の東村アキコ先生がカメオ出演してらっしゃいましたが楽しそうでした。ああいうの、実際やってみたかったんじゃないのかなとか思いました。
藤:イキイキしてましたよね(笑)
セットも可愛かったし、細かいところまでこだわって作ってるみたいでした。
―――とまあ話は尽きないのですが。いずれにせよまだご覧になってらっしゃらない方は劇場に足を運んでみてはいかがでしょう。また、対談でも出てきましたが渋谷パルコで開催中の『海月姫展』も1月12日までとなってます。コチラ、映画の半券を提示すると入場料が半額に。この三連休にオススメであります!
元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。
ウェブサイト: http://getnews.jp/archives/author/taka
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