ボッタクリ騒動の居酒屋が店舗に意味深な貼り紙「当店舗におきまして不祥事件が発生いたしました」
2014年12月、インターネット上に掲載された1枚のレシート。そこには高額な金額が記載されており、お通しだけでなく、チャージ、席料、週末料金などの追加料金が加算されていた。
・公式サイトで謝罪
その店は、新宿の居酒屋『風物語』。このレシート画像がツイッターやフェイスブックで拡散し、ボッタクリ店として炎上。運営会社の海野屋が公式サイトで謝罪し、2014年12月30日で閉店することが判明した。
・店は問題を受け止めて閉店
その後、2015年1月1日に取材のため『風物語』の店舗に出向いてみたところ、一枚の紙が貼ってあった。そこには、「当店舗におきまして不祥事件が発生」や「社内において調査中」などと書かれていた。その詳細な内容は以下のとおり。
・『風物語』の貼り紙
「平素は、格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。この度、誠に遺憾ながら、当店舗におきまして不祥事件が発生いたしました。皆様に多大なご迷惑をお掛けしていることをお詫び申し上げます。現在、社内において調査中では御座いますが、店舗を閉店することに致しました。店舗並びに本件に関してのお問い合わせは下記にお願い致します。株式会社 海野屋 風物語」
・「従業員が起こした事件です」と言っている?
その文とともに、電話番号とメールアドレスが記載されていた。非常見興味深いのは「不祥事件が発生いたしました」と書かれている点だ。事件という表現は、通常こういう出来事があっても使うケースは非常に少ない。みずから「従業員が起こした事件です」と言っているようなものだからだ。
貼り紙には、以下のような意味が込められていると考えられる。
・貼り紙から読み取れる会社の考え
「誠に遺憾ながら」…… 会社の指示ではないという意思表示
「不祥事件が発生いたしました」…… 従業員がやった事件とみなしている(詐欺や横領など)
「社内において調査中」…… とりあえず逃げたりせず調べていますという意思表示
「店舗を閉店することに致しました」…… とりあえず会社として反省しているという意思表示
「お問い合わせは下記にお願い致します」…… 逃げませんよという意思表示
・つまりどういうことか?
運営会社は他にも複数の飲食店を経営しており、そこに対する悪影響を考え、今回のボッタクリ問題を真摯に受け止める考えを示しているものと思われる。しかし、飲食店においてボッタクリのイメージが着いてしまうと、復活はいばらの道だ。今後、運営会社がこの「事件」をどう解決していくのか、注目していきたいものである。
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