ビル・ゲイツ戦法復活?(メカAG)
今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
ビル・ゲイツ戦法復活?(メカAG)
このところMicrosoftの動きが活発ですな。なんかいろいろ無料化したり、オープンにしたり。思い出すのがMicrosoftがNetscapeを打ち負かした戦術。今では信じてもらえないかもしれないが、当時MicrosoftはNetscapeに絶対勝てないと思われていた。いや、ホントの話。
それをひっくり返したのが「取り込んで拡張せよ」というビル・ゲイツの基本戦略。ライバル製品の機能をすべて包含し互換性を維持した上で、より高機能な製品を提供する。WordやExcelなんかそれでライバルを蹴落としてきたようなもの。
Netwareの牙城を崩した時も、Netwareへの接続の選択肢を残した(ipxプロトコル)。
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そしてIE。もともとNetsacpeはMosaicに拡張を加えていた。MosaicというのはNetscapeの作者マーク・アンドリーセンがNCSAに在籍中に作ったブラウザ。マーク・アンドリーセンは独立してNetscape社を作った時、もとのMosaicと差別化するために拡張を加えていった。Mosaicの権利はNCSAが持ってたので。
んでMicrosoftはNetscapeの拡張を含んだ上で、さらに独自の拡張を加えてIEを作った。しかも開発力がMicrosoftの方が高く、資金力は当然Microsoftの方が桁違いだったので、最終的に逆転されてしまった。
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なんとなくこのところのMicrosoftの動きは、当時を彷彿させるなと思う(笑)。逆に言えばやっぱスティーブ・バルマーの時代は「停滞」の時代だったんだろう。まあビル・ゲイツ時代のMicrosoftの最後の方は停滞していたけど。結局データベースとファイルシステムの統合を目指したCairoも陽の目を未なかったし。
まあビル・ゲイツって基本的にライバルがいないと燃えないんだろうね。銀英伝のラインハルトみたいに。「私には敵が必要なのだ!」と。
どうなんですかね、Microsoft。復活するのか。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2014年12月17日時点のものです。
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