ホーキング博士の半生を描いた『博士と彼女のセオリー』 『レ・ミゼラブル』の若き革命家が“車椅子の天才科学者”役に!

博士と彼女のセオリー

英国の世界的な物理学者スティーヴン・ホーキング博士の半生と、彼を支え続けた妻ジェーンとの純愛を描いた『博士と彼女のセオリー』(原題:『The Theory of Everything』)が、2015年3月に日本公開となります。

理論物理学者の立場から宇宙の起源の解明に挑み、ニュートンやアインシュタインと並ぶ天才と称されるスティーヴン・ホーキング博士は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のハンデを負いながら最先端の研究を精力的に行う“車椅子の天才科学者”として知られています。ジェーン・ホーキング著『Travelling to Infinity:My Life with Stephen』の映画化である本作は、現代宇宙論に多大なる影響を与えたホーキング博士の数々の功績……ではなく、あまり知られることのなかった、ひとりの勇気ある女性との実話にスポットを当てたヒューマン・ラブストーリー。

学生の頃から天才物理学者として将来を嘱望されていたホーキング博士は、ケンブリッジ大学の大学院生時代に、詩を学ぶジェーンと出会い恋へと発展。しかしその直後に難病ALSを発症した彼は、余命2年の宣告を受けてしまいます。出会いから、恋愛、結婚、出産と、歳月を重ねるごとに増す試練に立ち向かう2人ですが、時には壁に突き当たり、自身の無力さに打ちひしがれることも。刻々と悪化するALSとの闘病生活の中、持ち前のユーモアで乗り越えていく姿、そして彼らの苦悩と純愛が感動的に描かれます。

徐々に筋肉が衰えて体の自由が奪われていくという難役・ホーキング博士を演じたのは、『レ・ミゼラブル』で自由主義者の青年マリウスを演じたエディ・レッドメイン。また、ホーキング博士を献身的に支える妻ジェーン役には、『アメイジング・スパイダーマン2』でブラックキャット(に今後なるはずの女性)を演じた人気上昇中の英女優フェリシティ・ジョーンズ

監督は、ビルの谷間を綱渡りする大道芸人にスポットを当てた『マン・オン・ワイヤー』でアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞したジェームズ・マーシュ。ホーキング夫妻の人生の節々に、ブラックホールや時間といったホーキング博士の研究テーマをシンクロさせた演出が、作品をより味わい深いものにしています。

先日、アカデミー賞の前哨(しょう)戦とされるサテライト賞において、作品賞・主演男優賞(エディ・レッドメイン)・主演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ)・脚色賞・撮影賞の5部門にノミネートされている本作。特に、エディ・レッドメインはアカデミー主演男優賞最有力候補との呼び声も高く、今後よりいっそう注目の俳優となるでしょう。

(c)UNIVERSAL PICTURES 

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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