【Interview】アプリ開発の強い味方!スマホアプリデータ分析ツールに大接近
スマートフォン普及に伴い、怒涛のごとく世に出てくるアプリケーション。
企業にとっても、このマーケットは大きなチャンス。今後の発展を担う重要なアイテムになりつつあるが、はたしてどんなユーザーが使っているのか、どういう製品が好まれているのか、その動向を把握するのはなかなか難しい。
そうはいっても、長い時間をかけて開発したのにニーズがなくては、せっかくの苦労も水の泡。まずは、市場を冷静に判断するところから始めたいものだ。
そんな状況に応えるべくリリースされたのが、スマートフォンアプリデータ分析ツール 「App Ape Analytics(アップエイプ アナリティクス)」だ。細かく分析したデータをビジュアル化したグラフで提供。年代別利用率やアプリマーケットの推移、トレンドの動向を、簡単手軽に調べられるようになっている。
アプリ開発者のみならず、広告関係者や投資家へのメリットも期待される本製品。いったいどんなツールなのか。開発を手がけたFULLER(フラー)、マーケティングマネージャー、吉田 美穂(よしだ みほ)氏のお話を伺った。
分析可能アプリ数1万超!市場に出ているほとんどのアプリデータを網羅
Q1、「App Ape Analytics」を開発するに至った経緯について、お聞かせください。
本ツールは「App Ape」という、弊社が昨年4 月から開始したサービスが基盤となっております。
「App Ape」は、スマホアプリの利用動向を調査・分析した結果を、市場調査レポートとして提供するサービスで、これまでに通信キャリア、広告代理店、アプリ開発会社といった大手の企業さまにご利用いただいておりましたが、レポートを提供する際に、顧客さまそれぞれのご要望に応じてご用意していたので、その手間の分、他の調査サービスと同様、ある程度のお値段を頂戴する必要がありました。
しかし、近年はスマホアプリ市場が急速に拡大し、スモールプレイヤーも増加しておりますため、弊社でも、もっとリーズナブルな価格で多くの方にサービスをご利用いただきたい、と考えるようになりました。
そこで、どなたでもアクセスするだけで、webにて調査結果をまずは無料(今後一部有料)でご覧になれるツールの開発を進めてきた次第です。(中略)
Q2、「App Ape Analytics」は、どんなツールなのでしょうか?
スマホアプリの利用動向を調査・分析したデータを、webブラウザ上で閲覧ができるスマホアプリ市場分析ツールです。
簡単にいうと、アプリのユーザーがどんな人なのか、アプリはどのような頻度で使われているのか、どの程度ダウンロードされているのかが、一目で分かるツールになります。
今現在ツール上にあるスマホアプリのデータは、所持ユーザー数(端末にアプリをインストールしているユーザー数)、ユーザーの性別・年代、MAU・DAU(月間・日間アクティブユーザー率) 、 インストール数推移であり、これらのデータを視覚化されたグラフでご覧になれます。
使い方はとても簡単で、データとして見たいアプリを検索するだけです。分析可能なアプリ数は10,000超で、市場に出ているほとんどのアプリデータをご覧いただける他、過去2年間のデータも分析可能なため、長期でのユーザーの移り変わりなども閲覧できます。(中略)
アジア圏を中心とする海外データの提供に向けて準備中
Q3、同時にリリースされた「App Ape Lab(アップエイプラボ)」とは、どんなメディアなのでしょうか?「App Ape Analytics」との違いも含めて教えてください。
「App Ape Lab」は、弊社が持つスマホアプリ市場のデータを活用し、アプリ市場のトレンド、人気アプリ調査を行い、リアルタイム情報として提供していく完全内製アプリ分析特化型メディアになります。
「App Ape Analytics」が、アプリの利用動向に関してのデータを提供するサービスである一方、「App Ape Lab」はそのデータを分析し、さまざまな指標を用いて独自にアプリのランキングを作成したり、類似アプリの比較などの結果を提供するメディアの役割を果たすサービスです。
従って、これら2つはまったく違うサービスだと、認識いただければと思います。(中略)
Q4、今後の展開について教えてください。
現在は日本のスマホ利用状況にフォーカスして、分析サービス展開しております。
これからは、既に始めておりますが、アジア圏を中心に海外のデータもより積極的に取り入れ、国ごとの比較データ等も提供していくつもりです。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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